犬と暮らす人

2011年1月まで、ラブラドール・レトリーバー「タイスケ」と暮らしていた、表はフリーのシステムエンジニア、裏はなんちゃってジャズギター弾きの日常。

梅川忠兵衛

日曜の夜には、大体、NHK教育の「芸術劇場」を観る。

芝居っ子なので、舞台中継は結構観る方だ。それに、連休の最後を、騒がしい民放のバラエティや不快なCMで締めたくない。辛気臭いと云われようが、アベレージの高い「芸術劇場」にチャンネルを合わせることになる。

10/30放送分は、染五郎、孝太郎の「恋飛脚大和往来」だった。これがよかった。
近松の「冥土の飛脚」を歌舞伎に改作したものだが、前半、傾城梅川と忠兵衛の「じゃらじゃら」したやりとりが可笑しく、後半、「封印切」の場の、仁左衛門の芝居が素晴らしく、美しい上方ことばも耳に愉しく、テレビ中継ながら、堪能した。

小劇場にはさんざん行ったし、街の小さな落語会にも足を運ぶ方なのだが、歌舞伎は未だ、生は観ていない。一度はちゃんと観ておきたい、と改めて思わされた週末でした。