犬と暮らす人

2011年1月まで、ラブラドール・レトリーバー「タイスケ」と暮らしていた、表はフリーのシステムエンジニア、裏はなんちゃってジャズギター弾きの日常。

ボーカルと 云うパフォーマー 云う楽器

YAKATA de Voce、ヘヴィローテーションの2日目。今夜は、高原かなちゃん。YAKATAのページの紹介によると、

「高原かな(vo)藤川幸恵(pf)斉藤一郎(bs) かなちゃんがヤングなバックメンバーでジャジーに歌います。」

ピアノの藤川さん、ベースの斉藤さんは初めて聴く。非常にクリエイティブで、創造力に富んだ演奏。特に、藤川さんは、小さな身体で、実にダイナミックに演奏する。聴いていて、心が躍るピアノだ。

そしてやはり、高原かな、である。彼女のライブを、聴き始めた頃から感じているのだが、かなちゃんは、自分の声を完全に把握している。そして、声の使い方が実に巧い。
ボーカリストにとって、声、のみならず、身体全体が楽器、と云うことになるのだろうが、彼女は、それらの使い方が見事なのだ。声の強弱、ピッチ、リズム、それだけでなく、首の傾げ方、手のひらや指の使い方、それらを総動員した、感情の乗せ方、表現力(ここらは、元芝居ものである、オレの領域でもある)。全て加味した、歌を唄う人、としてのスペックが、並外れているのだ。繰り返し、ライブに足を運びたくなる所以である。

にっこり笑顔を見せるだけで、その場がパッと明るくなり、歌を唄えば、空間の感情を支配する。

時間の都合で、半分しか聴けなかったが、やはりこれからも、聴き続けたいボーカリストなのであった。

明日のYAKATAは、くらさんが出るのか。仕事との兼ね合いなのだが、さてどうしようか。