犬と暮らす人

2011年1月まで、ラブラドール・レトリーバー「タイスケ」と暮らしていた、表はフリーのシステムエンジニア、裏はなんちゃってジャズギター弾きの日常。

積ん読を 崩さぬ内に 次を積む

17時に事務所を出て、御堂筋を回って、梅田まで歩く。今、御堂筋の公孫樹並木は、イルミネーションで飾られていて、見物する人で、歩道は随分と混んでいる。クリスマスは終わりだが、まだしばらくはデコレーションされているのだろうか。

シサシブリに堂島のジュンク堂へ入る。脚本家、橋本忍の「複眼の映像」あたりを買おうかと思っていたのだが、もっと気になる本が目に留まった。池澤夏樹の個人編集による、河出書房の世界文学全集である。
NHK教育で放送されている「知る楽」と云う番組で、この、池澤夏樹の編集した、新しい、現代の世界文学全集を題材にした「世界文学ワンダーランド」と云う特集があって、今月あたま、仕事にあぶれているとき、毎週木曜の午前10時から、NHK総合で再放送されていたのを観ていた。クンデラサガン、フォークナー、アプダイク、カフカエリアーデフエンテスル・クレジオと云ったラインナップに惹かれていたので、今日は、配本されたばかりの、トマス・ピンチョン「ヴァインランド」を買ってきた。

ピンチョンは、「競売ナンバー49の叫び」も、積ん読状態で、読まねばならないのだが、「ヴァインランド」にも強く惹かれてしまっているし、仕方がない。二段組で480ページと云うボリウムの割に、本自体は軽く、全集として統一された装丁も美しい。これ、全巻揃えて書棚に並べたくなるなぁ。
翻訳小説は、実は読みにくいので苦手だし、活字を読む速度もかなり落ちているのだが、文庫を読み飛ばすのとは違う、じっくり物語に浸る読書も、やはりやめられない。風呂入って読んだりするしね。読み応えのある小説を、しっかり読みたい欲求はなくならない。正月休みの間に、ゆっくり読むか。

おっと、村上春樹の「1Q84」も、まだ積ん読だ。これも読まねばならんのだが。