犬と暮らす人

2011年1月まで、ラブラドール・レトリーバー「タイスケ」と暮らしていた、表はフリーのシステムエンジニア、裏はなんちゃってジャズギター弾きの日常。

音楽に生きた二人に 花束を

2日間の祭りを終えて、今日は一日、家でのんびりとしていた。昨日の日記のコメントにレスしたり、メールをくれた人に返信したり、ギター弾いたり、文庫を読んだり、昼寝をしたり。

火曜なので、じゃず家のセッションもあったはずなのだが、お袋が昼から出掛けていたこともあって、結局、一日家に居た。まぁいいか。この2日間、随分と遊んだからなぁ。

そして、ジャズストの期間にあった、二つの訃報に、少し触れておこうか。
一人目は勿論、忌野清志郎。58歳はいかにも若い。ジャズストでも、現代劇場のフライドプライドのライブで、オープニングでいきなり、ボーカルshihoが「♪こんな夜に お前に乗れないなんて」と唄ったことは、昨日の日記に書いた通り。幅広い世代からリスペクトされた、キング・オブ・ロックの死は本当に残念。オレは、正直云うと、キャリアの後半に垣間見えた、社会派なスピリットはあまり好きではなくて、やはり「僕の好きな先生」「スローバラード」「トランジスタラジオ」「雨上がりの夜空に」と云った曲が好きだ。

もう一人は、日本のシャンソン界の大御所、高英男。と云っても、シャンソン歌手としての顔は、オレも殆ど知らない。その方面では「雪の降るまちを」が有名で、紅白歌合戦にも出場していたとのこと。しかし、オレにとっての高英男は、何といっても、1968年の松竹のSFホラー映画、「吸血鬼ゴケミドロ」でのテロリスト役だ。宇宙からやってきたアメーバ状の生物に身体を乗っ取られ、吸血鬼となったテロリスト寺岡は、不時着した旅客機に乗っていた生存者を次々に襲っていく。
夏休みや冬休み、午前中によく放映されていた、特撮映画特集の中の1本として観たのだが、高英男演じる寺岡の額がぱっくりと縦に割れて、そこにアメーバがずるずると入り込んでいくシーンは、ホントにトラウマになった。今、思い出しても怖気がするシーンだ。
それから、石井輝男監督の超カルト映画「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」の、開巻すぐの精神病院シーンに、監守役で登場している。

高槻が音楽の祭で賑わっていた2日間、日本の軽音楽界に足跡を残したお二人が去っていった。
忌野清志郎さん、高英男さんのご冥福をお祈り致します。合掌。