犬と暮らす人

2011年1月まで、ラブラドール・レトリーバー「タイスケ」と暮らしていた、表はフリーのシステムエンジニア、裏はなんちゃってジャズギター弾きの日常。

十五本 人とギターに 歴史あり

3日連続でギターの話で申し訳ない。

仕事の帰り、アメ村三木に寄って、ホールドしてあるイーストマンAR-610Cの、リペアの確認をしてきた。メーカーから取り寄せたエボニー・テイルピースは、ボトムのピンの位置が特別仕様なので、若干手を加えなければならないらしい。あと、ネックの裏に打つピンの位置を指示し、支払いも済ませてしまった。土曜には作業は完了しているとのことで、今から楽しみである。

と云うわけで、中学1年のときに1本目を買って以来、これまで手にしてきたギターについて、ちょっと振り返ってみよう。売っぱらったものもあるが、それぞれについてひと言づつ書いてみる。

1.YAMAHA FG(型番不明)
最初に手にしたフォークギター。ネックが少し太かった。初めて人前で演奏したときにも、このギターを使った。中学〜高校と弾き続けていたが、大学のとき、演劇部の部室にこれを持ち込んで、結局そのままになった。あれから20年、今はどうなっているのやら。

2.MORRIS WJ-25
中学2年のとき、お年玉で買った2本目。アリスの堀内孝雄がかつて使用していた、ピックガードがサウンドホールの左右両側に貼ってあり、その見た目から「ひげギター」と称されるモデルの廉価版。友人の結婚式のとき、このギターで「乾杯」を弾き語ったことがあったっけ。こいつは未だに家にある。トップは焼けて変色し、ネックも傷だらけ、音もペコペコだが、愛着あるギター。

3.OBATION CELEBRITY
東京転勤になったとき、職場に近い、千葉パルコの島村楽器で買ったエレアコ。中国製で安かった。松山千春やイルカや南こうせつが持っていた、OBATIONのADAMASと云うギターが憧れで、社会人になり、小金を持ったことで購入。大阪に帰ってきたときにも持ち帰ったが、その数年後に売却。

4.FERNANDES TORA-ZO
アンプ内臓エレキギターZO-3」シリーズの内、阪神タイガース公認のキャラクターモデル。白いボディに黒の縦縞と、ユニフォームと同じカラーデザインだった。CELEBRITYと同時期に購入。初めて買ったエレクトリックギターがこれと云うのも、オレらしいと云うかなんと云うか。これも帰阪時に持ち帰ったが売却。もったいないことをした。

5.GIBSON LES PAUL STUDIO
子供の頃は、エレキギターと云えばストラトキャスターに憧れていたが、大人になってから欲しくなったのはレスポール。やはり千葉で仕事をしていた頃、職場近くの新星堂ロックインのショウウィンドウに1本限りのアウトレットとして8万で売り出されていたものだった。憧れのレスポールを購入できたのは実に嬉しかったが、ギブソンのギターの扱いの難しさを思い知らされもした。半端なく重いし、ギタースタンドに立てかけたままにしておいたら、ゴムに触れていた部分の塗装の膠がすこし溶けてしまったりした。東京時代は今より遥かにビンボーだったので、泣く泣く質に入れ、そのまま流してしまった。

6.MARTIN BACKPACKER
アコースティックギターの老舗中の老舗、マーチンが出したトラベルギター。三味線の撥の様な面白いフォルム。小さいがボディにはマホガニーを使っており、独特の、しかしそこそこの音のするいいギターだった。これは帰阪後、ヤフオクに出品。

8.EPIPHONE CASINO SUNBURST
ジョン・レノンジョージ・ハリソンの使用ギターとして、昔から憧れだった一品。韓国製モデル。このギターを手にしたことで、オレはジャズの世界に足を踏み入れることになる。心斎橋パルコ石橋楽器で買ったが、その数週間後、再び石橋に行ったときに・・・。

9.EPIPHONE ELITE CASINO
先述のカジノ購入後、石橋に寄って、これが中古で売り出されているのを見て、一も二もなく買い換えた。日本製のエリートモデル。トップ裏の塗装が実に渋くて美しい。ナットの裏に少しひびがはいってしまっているので、しばらく使用を控えていたが、先日のTODOセッションにシサシブリに持参。やっぱりいいギターだ。

10.FENDER TELECASTER
ヤフオクで落札したフェンダージャパンの中古品。テレキャスは、昔から欲しかったギターだけに、これもけっこう愛用している。シールドジャックが不安定で、またPUが高音に対して反応が弱い。リペアに出して調整したいところ。

11.GIBSON ES-165
三木楽器ジャズギタースクールの生徒対象のギター選定会で試奏し、すっかり気に入って購入した、現在のメインギター。ハーブ・エリスモデルだが、PUがフロント、リアと2つある仕様。ボディもケースも重いので、車で出掛けるときにのみ持参することが殆ど。トップの虎杢の美しさと云い、甘く太い音と云い、お気に入りのギター。こいつを弾きこなす腕が要るよなぁ。

12.IBANEZ GA8TCE-NT
京都の阪急大宮の少し北、きんこうロックストアで買ったエレガット。アイバニーズらしく、ボディも小さめ。取り回しはいいが、外に持って行くことは殆どない。もう少し弾き込んで、音を馴染ませる必要がある。

13.FERNANDES DIGI-ZO HYPER
アンプだけでなく、エフェクターリズムマシン、チューナーも内蔵された、ZO-3の上位モデル。使いようによっては、セッション、ライブなんかでも威力を発揮すると思う。オートワウをかけて弾いてみせると、甥っ子那由他が喜ぶ喜ぶ。

14.EPIPHONE CASINO NATURAL
ヤフオクで手に入れた、韓国製のナチュラルカラー・カジノ。現在のセカンドギター。と云いながら、ToDo、ビーハイブ、ビーフラット、CAT WALK、感謝、Misty、関ジャズ、超初心者、ガゼボ、井戸と、各所に持参している。ES-165より随分軽いので、電車移動の時は専らこれになる。フラット弦を張って音を太くし、ブリッジを調整して弾き易い弦高にしてあるので、家で弾くときも何かとこいつを手にしている。

15.YAMAHA FG-425
元マイミクさんから譲り受けたヤマハのフォークギター。ヒジョーにオーソドックスなアコギ。普通のライトゲージを張っているのだが、エレキギター用の弦に張り替えようかと思案中。その方が弾き易いんだよなぁ、今のオレにしてみれば。

これまでに、15本のギターを手にしてきたわけだ。これらの内、2、9、10、11、12、13、14、15の8本を、現在も所有している。これに、歴代16本目、所有数9本目として、イーストマンAR-610Cが加わることになる。

さて、次に考えるのは、歴代17本目、所有数10本目として、アリアかヤマハのサイレントギターを、買おうかどうか。物欲王、調子に乗って居る最中なのであります。