犬と暮らす人

2011年1月まで、ラブラドール・レトリーバー「タイスケ」と暮らしていた、表はフリーのシステムエンジニア、裏はなんちゃってジャズギター弾きの日常。

御大のライブ 大我が飛び入りし

と云う訳で、谷九のSUBに、日野さんのライブを聴きに行った。

20時半スタートだが、絶対混むと思っていたので19時に店に行った。スタッフのお兄ちゃんに「予約してますか?」と聞かれた。うああ、そーか。飛び込みですんなり入れる訳はなかったか。「立ち見になります」と云われ「全然構いません」と答えて、チャージを払って店内へ。途中、キャンセルが出たらしく、リザーブしてあった席をあてがってもらった。ありがたいありがたい。

20時半からライブがスタート。フリージャズではなく、比較的普通のバップで聴き易かった。結局、椅子から立って観ていたが、さほど疲れなかった。演奏を聴いて、アドレナリンが出てたんじゃないだろーか。
ギターの竹田一彦さんもシブかったなぁ。そんなに難しいことはしていないのにあのグルーヴはなんだろう。

そうそう、ラストの曲では、鬼束大我くんが途中から飛び入り。10歳なんだよね。すごいなぁ。

仕事をそこそこで切り上げて聴きに行った甲斐があった。よかったよかった。
さ、明日はトコトン仕事しなけりゃな。

「容疑者Xの献身」読了。

いやー、早かった、ぢゃない速かった。たった2日で読んぢゃった。もうぐんぐん読めた。「ダ・ヴィンチ・コード」の時みたいに、途中からは止まらなくなった。
フツーに面白い小説でした。福山雅治主演で秋に映画が公開されるが、観に行くつもりの方は読まない方がいいと思う。トリックの驚きが少し減ります。

そのトリックだが、読んでいる途中、どうしても気になる部分があって、そのひっかかりがすなわち、トリックの一方の肝だった。もう一方の肝には気付けなかった。伏線は張られていたのになぁ。

この小説は本格推理小説かどうか、と云う論争があったそうだが、指摘をしたくなる気持ちは分かる。オレがひっかかっていた部分が、読者に対してフェアに書かれていない、ぼかされていると思えてしまうのだ。
しかし、その部分をあけすけに書いてしまうと、トリックとして成立しなくなる。ぎりぎりの綱渡りの結果、といったところではないだろうか。

ラストシーンは実に切ない。この切なさは東野圭吾と云う人の本質なのだろうと思う。映画では、堤真一松雪泰子が演じる訳だ。
原作を読んだイメージでは、石神は六角精児、花岡靖子は中島ひろ子西田尚美に演じてもらいたいのだが。
どーも、幸薄い女性の役となると、中島ひろ子西田尚美が思い浮かんでしまうなぁ。あ! そうだ。石田ゆり子姫がいた! 姫が演じて下さるなら、万難を排して20回は観に行くのに!

ダ・ヴィンチ・コード」は実にわくわくさせる小説だったが、映画は果てしなく駄作だった。
「容疑者Xの献身」、小説はそこそこ面白かった。果たして映画は?

と云うわけで、通勤時に読む小説は「ホルモー六景」に移ったのであります。