犬と暮らす人

2011年1月まで、ラブラドール・レトリーバー「タイスケ」と暮らしていた、表はフリーのシステムエンジニア、裏はなんちゃってジャズギター弾きの日常。

世界から 言葉が消えてゐく幻想

筒井康隆残像に口紅を」読了。

一章ごとに文字が一つづつ消えていく。そして、その消えた文字が含まれる言葉も存在しなくなり、その言葉が表す存在、情報、記憶全ても消えていくと云う趣向を持つ実験小説である。
例えば、「あ」と云う文字が消えるとすると、「雨」「あなた」「朝」と云った言葉も消え、その存在も情報も記憶も、この世界から消えるのである。
世界から少しづつ、あらゆる存在が引き算されていく幻想は、実に緊張感に溢れていて、さほど大きな事件も起こらない物語を、最後まで飽きさせずに読ませる。この辺り、さすがに筒井センセイといったところか。
最近、筒井作品を集中的に読んでいる。先日のニウス日記でも触れたが、老いてなお、ライトノベルを発表するなど前衛とスラップスティックとSFと純文学の巨匠の歩みは、留まるところをしらない。

で、次の積ん読文庫に取り掛かり始めた。東野圭吾「容疑者Xの献身」 いやー、これはぐんぐん読み進められそうな感触。映画版「ガリレオ」は秋の公開だったはずだから、予習は問題なく間に合いそうだ。

日曜、ココロくんにもらったアドバイスに従って、帰宅してからギターの練習。メトロノームを鳴らして、延々リズムの練習である。
半年経ったら、スーパーおとまるつよしになっている予定。
なってるかなぁ?

本日20:30〜、谷九の「SUB」で、御大・日野皓正のライブがある。

ジャズやねん関西と、SUBのページに載ったスケジュールと、日野さんのオフィシャルページとで情報が食い違っていたので、ホントにあるのか? と思っていたのだが、ホントにあるようだ。

サテ、どうしたものか。今年のジャズストでのシークレットライブ(@JK CAFE)を見逃して悔しい思いをしていたのだが、仕事が立て込んできてるのと、SUB自体未体験と云うこともあって(西山さんがコワいと噂に聞いているので)、今現在も考え中。

先ずは仕事次第か。しかし、ライブ混むだろうなぁ。