犬と暮らす人

2011年1月まで、ラブラドール・レトリーバー「タイスケ」と暮らしていた、表はフリーのシステムエンジニア、裏はなんちゃってジャズギター弾きの日常。

四ツ橋は かつて縄張り うろうろと

朝、仕事を始めようと端末を立ち上げ、JAVAプロジェクトの開発ツールを起動し、動作確認のためにWebサーバへログインしようとすると、接続エラーが発生した。端末をリブートしても現象が変わらない。色々調べて、どうやらログイン情報を管理するディレクトリサービスが停止しているらしい。
何かのタイミングでサービスダウンしたようなのだが、これを起動するためには、管理者権限で端末を立ち上げねばならない。セキュリティがやまかしい昨今、管理者権限のパスワードは、期限付きのものが申請を受けて発行される運用になっているので、今日の作業としては、ソースの修正までしか出来ない。動作確認が出来ないと云うのはなんとも不便だ。

水曜は定時上がりの日だし、仕事もこういう訳で進まないので、18時半に引き上げる。長堀橋からぶらぶら歩き、靭本町のカフェ、ガゼボへ向かう。水曜の夜はココロくんが演奏をしているのである。

名物のカツサンドとビールを注文し、ライブを聴く。ボーカルの高原かなさん、ピアノの服部さんは初めて。ベースはココロくん、パーカッションがセバスチャンくん。
高原さんは鼻にかかったファニィボイスが可愛い。「Give Me The Simple Life」「Almost Like Being In Love」と云った曲は、実に楽しそうに唄っていた。ボサでやった「The Nearness Of You」なんかも面白かったなぁ。
ギャラリーで来ていたBMWさん、パクさんに挨拶し、2ndセットが終わったところで引き上げる。四ツ橋通りをゆっくり歩く。風が気持ちいい。
外回りの営業をしていた頃は西区の担当だったから、堀江から西新町、阿波座、京町堀と、ここら一帯を歩き回ったものだ。靭公園は格好の休憩場所だったなぁ。

明日の仕事を終えたら、金曜は休みを取っているので、また三連休。明日はディレクトリサービスの問題は解決出来るかな。

酒を飲んだら面倒に…タモリの弔辞、やはり白紙だった
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=583165&media_id=43

昔、「たかじんのばぁ〜」と云う番組の、ビートたけしがゲスト出演した回のオープニングでの、やしきたかじんトミーズ雅のやりとり。

「お前、最近「笑っていいとも」出てるらしいな」
「はい、行かしてもうてます」
タモリて、オモロいか?」
タモリさんはねェ、無色透明ですわ」
「何も無いの?」
「それはね、無茶苦茶ある云う意味でもあるんですけどね」
「気ィ遣てんちゃうんか?」

「無色透明」とは云い得て妙だと思った。タモリというタレントの個性を、これほど見事に切り取った表現は他に無い。

「笑っていいとも」と云う番組のMCとして、タモリは見事に自分の色を消していき、共演する他の出演者の色を際立たせる道を選んだ。明石家さんま笑福亭鶴瓶関根勤ナインティナイン爆笑問題SMAP久本雅美等々。そして日替わりでやってくるテレフォンショッキングのゲスト達。個性の強いものにも弱いものにも等しく、彼らの色が見えるように振る舞い、時折昔ながらの毒を差し挟む。
類稀なる現場での嗅覚、アドリブ感覚を持っているタモリだからこそ出来る芸当だろう。

赤塚氏の葬儀では、そのアドリブ感覚が噴出した。オフビートなギャグ漫画の巨匠へ贈られた、稀代のアングラタレント(彼は勿論超メジャーだが、アングラな感覚を決して捨ててはいない)からの一世一代のパフォーマンス。

これだからタモリは侮れない。好き嫌いは別にして。