犬と暮らす人

2011年1月まで、ラブラドール・レトリーバー「タイスケ」と暮らしていた、表はフリーのシステムエンジニア、裏はなんちゃってジャズギター弾きの日常。

田尾スポは いいが タスポは 気に入らぬ

タバコは、中学生の頃、親父のハイライトをくすねてトイレで吸ったのが最初だ。旨いかどうかもわからず、ただイケナイことをしている気分がなんとも云えず甘美だった。
その頃、親父はどういうわけか、缶ピースも吸っていた。書斎に入り、戸棚の中にあった缶ピースをひと缶失敬し、開けてみたらフィルターがない。両切りである。ためしに吸ってみたら、葉が唇にくっついて吸いにくく、2、3本吸っただけで捨ててしまった。勿体無い。

高校の頃は、柔道部の部室でマイルドセブンを吸っていた。やんちゃな同級生、キンヤがタバコの旨さをエラソウに語るのだが、オレ自身はマイルドセブンを旨いと思ったことは一度もなかった。どこの自販機にもあって、手に入りやすいから買っていただけで、タバコを吸うのは単なるファッションだった。そう云う行為がカッコイイと思っていた。早い話が子供だったのだ。

大学に入り、やはりマイルドセブンをふかしていたが、旨いと思ったことは一度もなかった。2回生の頃、千里中央のセルシーボウルと云うボウリング場でバイトをしており、昼飯を食ったあと、コーヒーを飲みに「ぷかりこ」と云う喫茶店によく入った。そこはタバコの販売も充実していた店で、パイプ用の葉なんかも売っていた。この店の前にあった販売機に、当時発売されたばかりで、他では滅多に見かけなかったピースライトが入っていた。試しに買って吸ってみたら、これが旨かった。へぇぇー、タバコってこんなに旨いもんなんだ、と思ってしまったのが運の尽き、以来、全く止める気がない。

途中、赤ラークだのラッキーストライクだのを吸っていたが、97年、「踊る大捜査線」で織田裕二扮する青島刑事が吸っていたナチュラアメリカンスピリットを吸い始める。地元、JR高槻駅西出口前の自販機に入っていたのも大きかった。あちこち探さなくてもそこにいけば確実に手に入るのである。以来10年、最近はカートン買いをして鞄には常に2箱は入れている。一日に吸う本数は10本程度だが、相変わらず止める気は全くない。

来月からは、自販機でタバコを買うには「タスポ」なるアヤシゲなアイテムが必要になる。既に導入している自治体もあって、イタイケな高校生が、自販機で買えないもんだから体当たりして補導されたりもしているらしい。体力有り余ってるねぇ、青少年。その溢れるエネルギーを、もっと健全なことに向けてはどうかね。どーせ旨くもないのに、粋がってふかしてるだけなんだから。火遊びはイカンよ、寝小便治ンないよ。

まあ、一定の効果はあるのかもしれないが、オレはタスポなんてな、持つ気はないなぁ。カートンで買ってるんだし、直接、店売りで買えばいいし、無いなら無いで、ひと月程度吸わなくても平気だし。
一番困るのは、このシステムの導入に伴って、またぞろタバコが値上がりしないかってことだ。
タスポ利権なんてものもあるんぢゃないかね。胡散臭い話だ。

しかし、喫煙者にはなんとも寂しい世の中だなぁ。非喫煙者より、税金納めてるんだが。こんなこと云ったって始まんないんだけどね。

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週末のティッキーセッションに向け、テーマを取れる曲を増やすべく練習中。「Tea For Tow」をやっているのだが、土曜に間に合うかな。