犬と暮らす人

2011年1月まで、ラブラドール・レトリーバー「タイスケ」と暮らしていた、表はフリーのシステムエンジニア、裏はなんちゃってジャズギター弾きの日常。

液晶を 保険バブルで 買ひ替へる?

昨年末に、親父の年金を整理する為、お袋と吹田の社会保険事務所に行った帰り、昼時になったので食事をしに梅田へ出た。
JR大阪駅の北、ヨドバシビルのレストラン街に行き、飲茶バイキングを食い、ついでだからAV機器のフロアで液晶テレビを見た。

今、自宅の居間には32型のブラウン管テレビがある。4年前の暮れに、それまで使用していた27型のテレビの映りが悪くなったので買い換えたものだ。
お袋に頼まれて、購入時には地元のヤマダ電機に付き合った。テレビの買い替えを検討していると云うと、店員は言葉巧みに、薄型液晶テレビを勧める。
「2011年には、地上波は全てデジタルに切り替わりますからね。こちらの機種ですと、デジタルもハイビジョンも対応ですし・・・」お袋は、もう半分以上買う気になっていた。ひとつネックなのはやはり価格。当時の液晶テレビは、インチ万円の頃だ。30型なら30万、40型なら40万。27型から買い換えるので27より小さくはしたくない。29か32にしたいが、そうすると予算が・・・。

横で見ていたオレはきっぱりと、「別に液晶にせんでもええで」と云った。液晶コーナーをちょっと外れれば、32型ワイドのブラウン管テレビが20万を切る値段で陳列されている。「これでええがな。地デジもハイビジョンも入るし、今のテレビより大きいし、2011年てまだ7年も先の話やろ。慌てることないで」
店員は不満げな表情になったが、お袋はもうオレのアドバイスしか聞かない。結局、32型のブラウン管のテレビを、19万幾らかで買った。

その翌年。今度はオレの部屋のテレビの映りが悪くなってきた。10年前に東京に居る頃に買った20型のブラウン管だったが、そろそろ寿命が来た様だ。新聞の折込チラシをチェックすると、32型液晶テレビが、18万で売っていた。1年で液晶の値段はがくんと落ちていたのだ。オレは迷わずそのテレビを買い、今でも重宝している。

お袋は、オレの部屋に入る度、「あんたのテレビの方が、居間のテレビより大きいなぁ」と云う。「そんなことないで。同じ32型やで」「そうか? あんたのテレビは薄型やから大きぃ感じるんかなぁ」 
ンなこたァない。オレの部屋は6畳で居間は10畳程ある。そりゃ、広い部屋にあるテレビの方が、相対的に云って小さく感じられるだろう。
しかしお袋はどうも液晶に買い換えたくなってきたらしい。「大きなテレビでゆっくり観てみたい」等と云っているが、観る番組は「なんでも鑑定団」や「ぽちたま」や「クイズヘキサゴン」や「TVタックル」や「探偵! ナイトスクープ」だ。別に大きくなくてもいい番組ばかりぢゃないか。

とは云え、オレにしても、最近はもう少し大きい画面でDVDなんかを観たくなってきている。20型から32型に変えた当初は、大きい画面だーとか云って喜んでいたが、慣れというものは恐ろしい、だんだん物足りなくなってきている。

で、昨年の暮れ、ヨドバシでテレビを見ながら、一挙2台とも買い換えようか、と云うような話になった。
「居間のブラウン管は妹にあげたらどうかな」「床の間の古いテレビを処分して、あんたのテレビを床の間に持ってきたらええねん」「ほいで、居間に50型、オレの部屋に40型あたりを入れよか」「お父さんがイマイ電機(近所にある街の電器屋)で買うたビデオも妹にあげよか」「あれ、HDD付いてるしな。どーせならプロジェクター買うてきて、白布吊るして、ホームシアターみたいにしたいなぁ」等々。親父の生保の払い戻しがあったからとは云え、ちょっと調子に乗りすぎである。

慌てなくても、今年はオリンピックイヤー。もう少し待てばテレビはもうひと段落、値が下がるだろう。
ところで、北京五輪。ホントに開催出来るンでしょーかね?