犬と暮らす人

2011年1月まで、ラブラドール・レトリーバー「タイスケ」と暮らしていた、表はフリーのシステムエンジニア、裏はなんちゃってジャズギター弾きの日常。

あをによし ならぬ言葉が 腑に落ちず

仕事場が博労町1丁目なので、船場の農林会館が近い。昭和5年に建てられた、石造りのビル。大阪のど真ん中、船場らしい雰囲気のあるビルだ。

今日は帰りに、農林会館の中に入っている、ヴィンテージ・ギターショップ、「ストリングフォニック」に寄ってみた。
サイトは何度か覘いたことはあるが、実際に足を運んだのは初めて。入ってみると、ブルースが流れるなか、いかにもなビンテージギターが十数本並んでいる。
農林会館というレトロなビルに、なんとも相応しい雰囲気の品揃え。茶木のP-1は新品だが、それ以外は見事に味のある中古品が揃っている。
今日は、一通り見ただけで引き上げたが、ちょくちょく通ってみようかと思っている。シングルピックアップのES-175なんて、一回、試奏してみたいものだ。

そのまま心斎橋筋まで出て、シサシブリにモスバーガーで食事をしてから、地下鉄、JRと乗り継いで帰宅。高橋源一郎の文庫を読みながら、各駅停車で居眠り。

10時から、フジテレビで始まった新ドラマ「鹿男あをによし」を少しだけ観る。奈良が舞台なのに、地元民が関西弁を使わないのはどう云うことだ。玉木宏綾瀬はるかはともかく、惑星ピスタチオ出身、元々関西人の佐々木蔵之介まで関西弁を使わない。そこらを丁寧に作るべきじゃないか。
日本のドラマが脆弱なのは、ワンクール毎にころころプログラムを変えるせわしない編成にある。腰を落ち着けて、じっくり作りこむドラマがもっとあってもいいはずだ。キムタクの「華麗なる一族」なんて、ワンクールで終わらせるドラマじゃないはずだぞ、本来。
視聴率にしか興味の無い、スポンサー偏重の弊害がこういうところに出ている。

ところで、万城目学の原作はどうなっているのだろう。ファンタジィの要素も強い作品だそうだが、言葉の問題を無視している可能性もある。一度確認してみよう。