犬と暮らす人

2011年1月まで、ラブラドール・レトリーバー「タイスケ」と暮らしていた、表はフリーのシステムエンジニア、裏はなんちゃってジャズギター弾きの日常。

男でも 思はず惚れる フクヤマか

ドラマはほとんど観ない。
今年は、「帰ってきた時効警察」と「セクシーボイスアンドロボ」は欠かさなかったが、大半のドラマは、全く観る気が起こらない。

月9は、これまでほとんど観てこなかった。食指が動かないのである。
<最強女優>竹内結子の「ランチの女王」と、<天才>上野樹里の「のだめカンタービレ」くらいか。
大体、月曜9時なんて、普通に仕事してたら、ゆっくりドラマを観られる時間ではないのだ。

ところが、今クールの月9「ガリレオ」は毎週観ている。
一話完結で創りこまれた物語はなかなか面白いし、主役の二人、福山雅治柴咲コウのやりとりはテンポいいし、毎回のゲストが心憎い。

初回の唐沢寿明はさすがのカンロク。前回の香取クンの怪演も面白かった。
今夜は、水野美紀チャンに大後寿々花。「セクシーボイスアンドロボ」でニコ役を元気に演じきった大後寿々花もよかったが、何と云っても、あの水野美紀チャンが母親役でしたからねー。巧くなってるなぁ。クライマックスはグッときました。

しかし、このドラマの核は、やはりフクヤマだ。クールだが熱いものを秘めたキャラクターを、嫌味なくあっさり演じていて好印象。
男が惚れる男なのですな。

ちゃらちゃらしていると云うイメージの月9枠で、ちゃんと観られるドラマになっている。早く帰れないときは、HDに録画しても観ておきたい。そういうドラマなのであります。
来年公開予定の映画版も、これは今から楽しみだ。

鉄腕稲尾和久さんが急死、元西鉄のエース
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=338139&media_id=8

朝、出勤の準備をしながら、時計代わりの情報番組を観ていると、突然、
「元西鉄ライオンズのエース、稲尾和久さんがお亡くなりになりました」

・・・!?

愕然とした。

現役を退かれたのが1969年だから、1965年生まれのオレは、勿論、現役の頃の稲尾さんを観た事はない。
しかし、プロ野球ファンの一人として、1958年の日本シリーズについては、いろんな文章を読み、資料を買い漁ってきた。
こんなとてつもない日本シリーズは、後にも先にもないのだ。興味を持てないとしたら、そいつはプロ野球ファンじゃない。

http://ja.wikipedia.org/wiki/1958%E5%B9%B4%E3%81%AE%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA

稲尾さんは、1961年のシーズンに、42勝を上げている。シーズン最多勝の記録である。
これは世界記録である。メジャーリーグのシーズン最多勝は、1904年、ジャック・チェスブロ(ニューヨーク・ヤンキース)の41勝だから、とてつもない記録なのだ。
現代のプロ野球では、年間10勝で一軍のローテーション投手だ。15勝すれば一流、20勝なら超一流である。
一軍ローテーション投手の4年分、一流投手の3年分、超一流投手の2年分の勝ち星を、1年であげたのである。神様、仏様でなくてなんなのか。

心から野球を愛し、だからこそ野球の神様に愛された、史上最強の右腕(と敢えて云ってしまおう)、稲尾和久
ご冥福をお祈り致します。