撮る度に つまらなくなる 芝居もの
三谷監督「ザ・マジックアワー」製作発表
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=274980&media_id=8
もう、三谷さんは、後戻りできないんだろうなぁ。
東京サンシャインボーイズで、ウェルメイドなコメディを創り続けていた人が、映画に進出してからというもの、どんどん薄まっていくのが、なんとも痛ましい。
この人の監督第一作「ラヂオの時間」は大好きだった。舞台劇を、見事に映画に変換して、才能の煌きをみせた。
「ラヂオの時間」については、公開時にやっていたHPに、感想を書いているので、参考までにリンクを貼っておきます。10年前の文章です。
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/1332/19971204.html
その後、「みんなのいえ」であれ? と思わされ、「THE有頂天ホテル」であーあ、と思ってしまったわけだ。フジサンケイグループの大資本と、これまでのネームバリューで、大きな作品は撮れるのだろうが、どんどんつまんなくなっていくのが、元芝居ものとしては、本当に寂しい。
三谷さんって、未だに、舞台では抜群の才能を見せているのだ。去年の1月に新キャストで再演された「十二人の優しい日本人」なんて、やっぱり、見事に面白かったもの。
もう、舞台に集中してくれないだろうか。そうもいかないのかなぁ。三谷さん、映画への思い入れは相当なものだからなぁ。
こんなことを書きながら、おそらくこの映画も観に行くのだ。同時代を生きるものとして、観なければならないのだ。
ダウンタウン・松っちゃんにも云いたいのだが、もう、映画に手を出すのはやめませんか。もっといい仕事ができる場が、他にあるじゃないですか。