犬と暮らす人

2011年1月まで、ラブラドール・レトリーバー「タイスケ」と暮らしていた、表はフリーのシステムエンジニア、裏はなんちゃってジャズギター弾きの日常。

「それでもボクはやってない」20日

金曜の夜、前のユーザで一緒に仕事をしていた方々と、シサシブリに飲みに行き、それでも終バスには間に合って、とは云うものの、mixi日記を書いたり、「只野仁」とか観ていたら、寝るのは3時を過ぎた。

で、土曜。9時に起き、11時に出かける。仕事である。昼に現場に入り、22時前まで作業。終バスを逃すかなー、と思っていたら間に合った。

23時過ぎに帰宅し、飯を食い、しばらく休んでから、車で出かける。本日公開の、周防正行監督の最新作「それでもボクはやってない」をレイトショウで観るためである。

駅前のシネコンに行き、0時15分の最終上映を観る。
で、感想。こ、これはスゴい。スゴ過ぎる。
まだ1月だが、2007年度公開の邦画の、ベストワンではないか。
これを越える作品が、そうそう簡単に出てくるとは思えない。

痴漢冤罪の被告の裁判の顛末を、実に丁寧に描いた、社会派エンタテインメント。
周防作品の常連、田口浩正徳井優竹中直人といった人々が、実にあっさり登場し、あっさり退場するのも巧い。

(実は、この内一人は、実に重要な役なのだが、それだけに、あっさりぶりの効果が際立つ)

ドキュメント風の裁判シーンも、緊張感溢れ、素晴らしい。
社会派エンタテインメント、と書いたが、若干、社会派の方に針が振れていて、しかし、144分というランタイムが全く気にならない面白さだった。

そして、ラスト。ネタバレはしないでおく。素晴らしい、とだけ云っておく。もう、100%納得。完璧な出来。
掛け値なし、傑作です。必見の映画です。
愛ルケ」観に行くヒマがあったら、「それボク」を観に行きましょう。

で、観終えてから、DVDを返却に行き、帰宅して、今、この時間に日記を書いている。
密度の濃〜い土曜日でした。もう日曜だけど。