犬と暮らす人

2011年1月まで、ラブラドール・レトリーバー「タイスケ」と暮らしていた、表はフリーのシステムエンジニア、裏はなんちゃってジャズギター弾きの日常。

「東京ゴッドファーザーズ」「仁義なき戦い」

仕事の帰りに、ふと思い立ち、TSUTAYAに寄って、DVDを借りた。
ひとつは、来春早々に公開される、筒井康隆の同名小説をアニメ化した「パプリカ」の監督、今敏の前作「東京ゴッドファーザーズ
もうひとつは、深作欣二監督の実録ヤクザ映画「仁義なき戦い」 1作目と3作目「代理戦争」4作目「頂上作戦」をまとめて借りた。

帰宅してから、1日1本、ゆっくり観ている。


東京ゴッドファーザーズ」は、クリスマスの夜、3人組のホームレスに起こった、ささやかな奇跡の物語。もう少し、年が押し詰まってから観ると、またジンとくるかもしれない。

江守徹梅垣義明岡本綾と、本職声優でない3人の快演が見もの。他に、数いる声優陣のなかに、地獄少女こと能登麻美子がいた。特徴ある囁き声は変わらないが、やわらかな好演で良かった。専門声優の底力を見た思いだ。宮崎カントク、ジブリアニメも、アイドルやベテラン役者ばっかり使うんじゃなくて、専門声優をもっと起用すべきじゃないですか。一方的に嫌ってないで。

パーフェクトブルー」のようなモダンホラー、「千年女優」のような幻想ロマンとはまた違った、都会のファンタジィ。「パプリカ」が楽しみになってきた。


仁義なき戦い」は、随分前に、WOWOWでまとめて放映されたときに、集中的に観て、ハマった。以来、一貫してファンなのだが、長らく観なおす機会がなかった。

やっぱり、前五部作が好きなので、DVDボックスが出ていたら即買いなのだが、店でもAMAZONでも見当たらない。1枚1枚買うしかないのかなぁ。

シサシブリに観て、改めて、山守義雄こと金子信雄の悪逆ぶりにシビレた。いやー、悪いワ、金子信雄。観ているこちらは、画面のなかに入れないから、金子信雄が唇ひん曲げて愚痴をたれ、腹にイチモツ抱えているのをみても、どうにもならない。身悶えして、ココロミダサレて、すっかり金子信雄中毒だ。
来週半ばまで借りているから、週末には、まとめて観なおそう。

極上の作品で、声優、脇役の「芸」の深さを、骨の髄まで楽しめている、ここ数日である。