犬と暮らす人

2011年1月まで、ラブラドール・レトリーバー「タイスケ」と暮らしていた、表はフリーのシステムエンジニア、裏はなんちゃってジャズギター弾きの日常。

「トンマッコルへようこそ」「父親たちの星条旗」

土曜に公開された、何れも、戦争を描いた映画、「トンマッコルへようこそ」と「父親たちの星条旗」を観てきた。

先ずは昼間。病院の帰りに、商店街の中の映画館へ向かった。
トンマッコルへようこそ」 韓国では、6人に1人が観たという作品。
ジブリアニメでお馴染みの、久石譲氏が音楽を担当しており、「となりのトトロ」か「もののけ姫」か、という雰囲気。
クライマックスもなかなか感動的で、ジンとさせる映画だった。
オールドボーイ」のカン・ヘジョンが快演。
ただ、トンマッコルが桃源郷ではないことが、この作品の限界のようにも感じられた。
せっかく、久石さんの音楽まで用意しているのに、ファンタジーになりきらないのが残念なところだった。
いい映画ではあるんですが。

深夜、車で出かけ、横綱ラーメンを喰ってから、レイトショウへ。
父親たちの星条旗」 クリント・イーストウッドが監督をした、硫黄島2部作の1本目。
これは、心に染み入る作品だった。
硫黄島の擂鉢山に、星条旗を掲げた6人の兵士の内、生き残った3人が本国へ帰り、英雄として、戦争国債のキャンペーンツアーに引きずり回される展開のなか、フラッシュバックで、悲惨な戦闘シーンが挿入される。
帰国した3人のその後の運命も、とても英雄と呼べるものではない。
イーストウッドは、それを、奇をてらうことなく、静かに描く。
虚像の英雄が、生身の人間として、何を感じ、どう生きようとするのか。
どういう末路を辿るのか。ニュートラルな視点で描かれる現実が、心を打つ。
日本側から、硫黄島を描いた、「硫黄島からの手紙」も楽しみ。

日曜、昼からアメリカ村へ。ブルースギターのスクールの1回目。
個人レッスンだったのだが、いやー、30分って短いわ。
家でも練習して、時間を有効に使えるようにしよう。


夕べの日記にも書いたが、日曜、ブルースギター講座の1回目に行って来た。

ギターは、中坊の頃、ヤマハの1万円のフォークギターを買ってもらって以来20余年、細々と続けている。
ローポジションの基本コードをひととおり覚え、ストロークアルペジオ、スリーフィンガーあたりが普通に出来る程度。

比較的、小遣いが自由に使えるようになってから、レス・ポールなんかを持ったこともあったが、かっこいいソロプレイなんてな出来っこないまま、仕事の忙しさや、転職等々もあり、しばらく、全く触らずに過ごす日々が続いた。

それが、この歳になって、いきなりブルースギターがやりたくなった。

中坊の頃は、エレキと云えばストラトが欲しくて欲しくて、それがいつしかレス・ポールに変わり、30超えてからは、専ら、アーチトップのフルアコ、映画「レット・イット・ビー」で、ジョン・レノンが弾いていた、エピフォンのカジノに憧れた。
あと、映画「ブルースブラザース」で、スティーブ・クロッパーが弾いている、フェンダーテレキャスター。これも昔から欲しかった。

この2本を、最近、立て続けに手に入れた。カジノは新品を心斎橋パルコ石橋楽器で。テレキャスは中古をヤフオクで。
本厄なのに、こうなるとガキも同然で、ギタースタンドに立てて眺めてはうっとりし、手にしてみては頬ずりし、アンプに繋いでジャランと鳴らしてはぞくぞくして、毎夜々々、音を絞りながらも練習する。その内、同好の志と一緒にやったほうが、上達するだろうと思い立ち、仲間を見つける意味もあって、スクールに通うことにしたのだった。

ネットで調べてみると、大阪で、ブルースギターの講座を持っているスクールとして、目に留まったのが三木楽器だった。HPを確認し、思い立ったが吉日、申し込みメールを送り、何度か電話でやり取りをし、先週、先生と軽くお話をさせて頂いて、今週からのレッスンスタートとなった。

ごくごく簡単に、ブルースの説明をしてもらったあと、さっそく実践。教えてもらった、ハイポジションのラドミソのA7は、初体験だった。初めてのポジションに、指がうまく動かず、四苦八苦しながら、A7-D7-A7-A7・・・、とコードを弾いていくと、先生が、軽くアドリブを合わせてきた。うわー、かっこいい! そーなンだよ、こーいうのがやりたくて、スクールに通う気になったンだよな。
30分はあっという間に過ぎて、1回目の講座終了。ホントに短い。スケールのコピーをもらい、帰宅してからも練習。
誰かに聴かせることが目的なので、弾くのが楽しくなってきている。四十の手習い。ちょっとカッコイイ遊びだ。

今のオレの目標は、会社帰り、一杯やってほろ酔い気分で、梅田の高架を歩いて駅に向かう途中、ストリートライブをやっているお兄ちゃんを見つけたら、「お兄ちゃん、ちょっと貸してみ」と云ってギターを手にし、ソロプレイなんか入れながら、軽くブルースを弾いて、「お兄ちゃん、頑張れよ」とギターを返して去っていく、というのをやりたいのだ。

我ながら、バカだねぇ。