犬と暮らす人

2011年1月まで、ラブラドール・レトリーバー「タイスケ」と暮らしていた、表はフリーのシステムエンジニア、裏はなんちゃってジャズギター弾きの日常。

カルトの王の恐るべき作品

今月の後半は、契約時間の調整なので、今日も定時あがり。
明日、金曜から火曜までは5連休と、傍若無人なサボりっぷりである。

で、定時にあがって、何をしたのか、というと、地元のミニシアターで映画を観た。

高槻センター街という商店街の、パチンコ屋の2階にある、「高槻セントラル」と「高槻松竹」 ストリップ小屋のような名前だが、いわゆる二番館(ロードショウを終えた作品を遅れてかける小屋)である。ここが、時たま、なんともマニアックなプログラムを組む。

今回のプログラムは、「サスペンス傑作選2」 2月にやった「サスペンス傑作選」の第2弾で、今日、上映されたのは、石井輝男の超カルト作品「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」! 

開巻、いきなり、「吸血鬼ゴケミドロ」の高英男が登場したもんで、度肝を抜かれた。それから、差別用語のオンパレード!
「奇形」「片輪」「気違い」「せむし」「裏日本」・・・。
唐突に登場する、由利徹、大泉晃、上田吉二郎! 暗黒舞踏土方巽の身をくねらせる怪演に脳髄をこねくり回され、女装しながら女の胸を切り刻む小池朝雄にクラクラし、そしてオーラス! 主人公、吉田輝雄が妹との禁断の愛を永遠にするために、二人で花火とともに空に舞い上がる! 「おかあさーん!」という叫び声のなか、飛び散る生首! 大仰な音楽の流れる中、画面の奥から浮かび上がる「完」の文字! あまりといえばあまりのブッ飛び方に、苦笑いするしかなかった。

噂には聞いていた、カルト中のカルト映画を観られて、いやはや、いい経験でした。高槻松竹、侮りがたし。年末までに、時代劇傑作選や、「次郎長三国志」一挙上映なんてのもやらかすらしい。ココロミダサレルなぁ、全く。

(今回の日記の固有名詞は、ググってみると、色々楽しめますよ。是非とも。)