犬と暮らす人

2011年1月まで、ラブラドール・レトリーバー「タイスケ」と暮らしていた、表はフリーのシステムエンジニア、裏はなんちゃってジャズギター弾きの日常。

M-1グランプリ2004

いやははは、なんだろう。1ヶ月近く、更新してませんでした。年末で、仕事が立て込んで、どうにもこうにもならなかったのです。とは云いながら、レイトショウ観に行ったりはしてるんだよな。「ハウルの動く城」と「Mr.インクレディブル」。まあ、これについては、いずれゆっくり書きましょう。今日はなんと云っても、夕べの「M-1グランプリ」。録画はしてあるので、正月にもう一度、ゆっくり観ようとは思っているけれど、結果としては、順当でした。これまで「便利な若手」ポジションに甘んじていたのに、去年のM-1に出たことで、一挙に実力派コンビと目されるようになったアンタッチャブルが、圧倒的な強さで優勝。これは納得。面白かったもん。しかし、贔屓の笑い飯が、イマイチだったのが残念。去年の1本目、「奈良歴史民族博物館」ネタは、涙が出るほど面白かったのになぁ。あのネタの瞬間風速を超えるネタを準備できないことには、笑い飯M-1優勝は、今後も無いような気がする。
あと、気になってたのは、東京ダイナマイトハチミツ二郎の、つぶやくようなツッコミは好きなんだけど、「味」でもっていける場じゃないんだよな、M-1って。観客を巻き込む熱が無いと、決勝で勝つのは難しい。おんなじことが、今年のPOISON GIRL BANDや、以前のおぎやはぎにも云えますな。
千鳥は2年連続トップバッター。不運としか云い様が無い。それに今回やったネタは、何度かみたことはあるけど、はっきり云ってつまらない。やり様によってはグダグダになるネタで、実際、今回はグダグダになってた。大悟曰く「あらぁ純愛じゃ」という、去年のようなエロ漫才の方が、千鳥の面白さが伝わると思うんだが。
タカアンドトシは、達者ですねー。さすが10年選手。巧いなーと思って観てました。戦った相手が悪かった、ということでしょうか。トータルテンボスは、小技は面白いんだけど、全体に小粒。B系とか云われてる間は、笑いでトップに立つことは無理でしょう。
麒麟は、色々いわれてしまいますな。タカアンドトシ笑い飯の同点に決着つけるのに使われたとかね。でも、1本目のネタは、タカアンドトシとはともかく、笑い飯よりは面白かったから、良かったんじゃないですか。第1回大会に彗星の様に現れて以来、フツーの若手漫才師になってしまっている彼らですが、まだまだチャンスはあるんですから、がんばってください。
で、今回、もっとも観客の度肝を抜いたのが、南海キャンディーズだったでしょう。1本目の医者ネタは、何度か観たことはあるけれど、場の緊張感がしずちゃんをブローアップしてしまったようです。異常な面白さで、涙が出ました。こうでなけりゃ、M-1は。正統派と変化球がぶつかり合わないと、熱は生まれません。オレは、南海キャンディーズが、来年もM-1で大活躍! だなんて、これっぽっちも思ってない。そんなのは無理。あの瞬間の熱で、一挙に持っていっちゃって欲しかったなぁ、とは思ってたけど、まあ、それは難しいでしょうな。それにしても、カウス師匠が、最終決戦の票を、南海に入れてたのには驚いた。
しかし、オートバックスのメイン提供とはいうものの、あの、水木一郎の唄、バックにしたCMを、連打されるのは辛いなぁ。イヤ、唄がどうだとか、ユースケ・サンタマリアがこうだとかいうわけじゃなくて、あのチープなアニメにイライラさせられるんだよな。一発狙いのミスマッチ効果はあると思うけど、連打されるとウザい。プランナー、その辺のことはどう思ってるんだろう。
さて、あとのお楽しみは、水曜深夜の、オールザッツ漫才だな。ワケワカンナイ若手が山のように出てきて、面白いときはほんとに面白いからなー。ワクワク。