犬と暮らす人

2011年1月まで、ラブラドール・レトリーバー「タイスケ」と暮らしていた、表はフリーのシステムエンジニア、裏はなんちゃってジャズギター弾きの日常。

高槻ジャズストリート2013 ライブレポート その2

(※注 Facebookのタイムラインより転載。ジャズストレポートその2、であります。)

と云う訳で、高槻ジャズストリート2013。5月4日のレポート、行きましょう。

あ、そのまえに。3日の事で書き忘れたネタがw
14時から16時までの間の時間調整で、RUSHの前に行ってみると、ラリー・ランサムとばったり。「ラリーさん! どこに出るの?」「ノミジンジャデス。デモ、ボク、ルートヲLOST」「OK、OK。フォローミー」 ラリーを野見神社まで連れて行きました。
そうだ、その帰りの道すがら、教会のところでZEL兄さんや淳子ちゃん、しほちゃんと逢ったんだ。高架下で官能小説やるとか云ってたなーw

さて、それでは5月4日のレポートに戻ります。

起床は相変わらず6時。土曜日なので6時半からおは朝土曜日を観て、金曜のタイガースの大勝を確認。8時からはウェイクアッププラス。旅サラダは観ないのです。
この日のライブは3本なので、事前にしておいた機材の準備の再確認。今年のジャズストでは、3日1本、4日3本、計4本のライブでそれぞれ違うことをやるので、ギターもぜーんぶ持ち替えてやるつもりなのだった。3日のFSW HNRは爆音ジャズロックなのでフェンダーテレキャスター。4日の3本については、それぞれのライブレポートで触れましょうか。
とにかく、3本のギター。アンプが2台。マルチエフェクタとオーヴァードライヴ。シールドだの電源ケーブルだの。譜面台。ICレコーダ。チップボックスw
銀のプラドにどんどん積み込み、10時半頃出動。

桃園小学校の駐車場に車を入れ、先ずは阪急駅前に出る。途中、桜坂と云うラーメン屋の前で蓑輪さんにばったり。と云うことで、この日の逢った人一覧のメモは、蓑輪さんから始まった。

昨日、ヘトヘトに疲れたのは、昼にドトールのジャーマンドッグ、夕方に磐石の隣の、神田川の唐揚げ屋で買った唐揚げ3個しか食っていなかったこともあったと思い、駅北側のじゃんぼでたこ焼きを買って、高架下会場の外れで食った。炭水化物最強。
熱々のたこ焼きを食ったので冷たいものが欲しくなり、JKカフェへ。思わず、これがこの日最初のライブ鑑賞になった。

12:00 黒崎華穂と飼い猫たち@JKカフェ

ポップス系のバンド。ここでもキーボードはnord。あの赤いキャリーバッグ、今年はホントに各所で見たなぁ。
ドラムがキョウボンだった。次の予定があるので途中退出。
2回目の炭水化物補給は、城北通りの露店で、高槻名物うどんギョーザ! 名物って云われてもなぁ

高架下を抜けようとしたところで「おとさん!」と声を掛けられた。これはびっくり。古いセッション仲間で、今は東海地方に居るボーカリスト、とみぃこと富永亜紀子だった。日帰りの突貫で来ていたらしい。

ジャズストの嬉しいのはこう云うところ。お馴染みのメンバーも、古い仲間も、ジャズストと云うイベントがあるから集まって来る。
そこに、心震える交歓があるではないですか。
はっきり云っちゃおう。斜に構えて「ジャズストなんてよー」「抽選外れたから行ってもしょうーがねーや」とか云ってる方々。無粋です。音楽がそこにあるから、みんなが集まって来んじゃん。それがスタートじゃん。仲間のライブを盛り上げることも、ただ純粋に楽しめる人でなきゃ、自分の演奏で人を楽しませるなんて出来る訳ねーじゃん。

閑話休題。JR駅前の交流センターへ向かう。

13:00 橋本裕クウィンテットfeat.高原かな@総合市民交流センター

去年の磐石でのライブ以来の橋本さん。ビリーズでカッコよかったぱくちゃん。奥キンで楽しませてくれた山本くん。
そして! やはり彼女を聴かなければ! の高原かなちゃん!

会場では、これまたシサシブリのスミやんと再会。
ロビーでバーキンと落ち合う予定だったので途中抜け。バーキンと合流し、駐車場に向かって最後の打合せ。時間は14時半。ビリーズまで向かう。

そして。

16:00〜 バーキン&おとさん@Billies Bounce

去年の夏から、月いちのワークショップに通わせてもらっているビリーズで、しかもボーカル&ギターデュオ! なんと云う暴挙!w
使ったギターは、アイバニーズの赤いエレガット。
セットリストは、

Bewitched(奥さまは魔女
Baby mine(ダンボ)
Everyone says I love you(世界中がアイラブユー)
Woman(Wの悲劇
My favorite things(サウンドオブミュージック)
Raindrops keep falling on my head(明日に向かって撃て
The way we were(追憶)
Smile(モダンタイムス)

バーキンのコンセプトは、「二人で飲んだりしてると、映画とかお芝居のお話になるから、今回、映画の曲を集めてみましょうか」とのこと。カッコの中は、それぞれの映画タイトルです。
この中で、3曲目だけはトリヴィアルなことを書かせて下さい。
「Everyone says I love you」は、ウディ・アレンの1996年監督作品「世界中がアイラブユー」のタイトルチューンなのだが、実は元ネタがある。
更に遡ること30年、1932年のコメディ映画「御冗談でショ」と云う作品の、メインテーマなのだ。
「御冗談でショ」は、トーキーに入ってから活躍したアメリカのコメディチーム、マルクスブラザーズの4本目の映画。ウディ・アレンマルクスブラザーズの大ファンなので、彼らに捧げるオマージュとして、この曲を取り上げて映画を撮ったのである。

バーキンが、映画の曲を集めてくれたので、それじゃオレも、以前からやりたいと思っていたこの曲を蔵出しすることにした。譜面なんか無いので耳コピして、フリーソフトのミューズスコアで起こして、バーキンのキーに転調して、コードはギター片手に必死で付けて、バーキンバーキンで、畳み込むような歌詞を覚えて、今回、お目見えすることが出来ました。

ライブは、立ち見が出るほどの大盛況。大体チップについては、「基本、チャージフリーですが投げ銭です。ボクらミュージシャンにも、ビール代やタクシー代を」とか云うのだが、バーキンのお願いがスゴかった。
「最近、逢う人逢う人に、寝起きちゃうか? と云われるンです。実は、パーマ液を買わないといけなくて・・・」
これでお客さんドッと沸き、チップも卒倒するほど集まった。もぉ、お客さん様々、バーキン様々だったわー。女性ボーカルの方々、「パーマ液」はキラータームですぜw

とまれ、バーキン、ホントにありがとう! 楽しかったー!

城北通りに出て、こなもんBarの入り口でビールを買って、バーキンとプチ打上げ。その後、最後のライブの打合せに向かうバーキンと別れ、オレは先ず機材を車に戻しに、桃園小学校駐車場へ。
途中で譜面台をビリーズに忘れたことに気付いたが、雨もぱらついてきたので、駐車場を優先。
機材を置き、傘を出してビリーズへ取って返す。無事に譜面台を回収。そのまま阪急南側のじゃんぼで、3回目の炭水化物補給、焼きそばを買う。高架下の側で食っていると、これまた懐かしいセッション仲間のまっちゃんに遭遇。まっちゃん、楽器、辞めちゃったの?

時間は6時半。少し早いが駐車場に戻り、車を移動させることにする。どこもかしこも満車なのだが、唯一、居酒屋天狗から少し線路沿いに奥に行ったところが唯一空いていた。そこに停め、次のライブの機材準備だけしておいて、Bar amitieへ向かった。

19:00 松本広大・儀保貴子@Bar amitie

広大オリジナル曲のソロプレイから始まり、儀保ちゃんのボーカルを2曲ほど。儀保ちゃん、歌、色っぽいねー。
途中抜けして機材を取り、城北通りへ向かった。到着は少し早め。機材を3階に上げてしまって待って居ると、ちょくさんからメッセ。駐車場に入れる前にどっかで機材を降ろして向かいたいのですが。数回やりとりし、北大手の交差点に降ろしたとのことなので向かう。
ちょくさんと合流し、機材を会場へ。メンバーも揃い、さぁ、今回唯一の、どジャズの演奏!

21:00〜 おとちょくみきあきらしんいちろう@こなもんBar IMPACT

どジャズですからね。ギターは、ザ・フルアコギブソンES-165。
セットリストは、

Can't We Be Frieds?
Tenderly
They Can't Take That Away From Me
The Nearness of You
Star Fells On Alabama
Cheek To Cheek

御存じ、エラ&ルイからの選曲。ど真ん中のジャズをやりました。
会場には仲間も大挙駆け付けてくれて、はちマスターとアキさんも来てくれた。真美子がチップガールを務めてくれたおかげで、ホクホクに集まりました。ありがとう、真美子。

このライブは、梅田・いんたーぷれい8でも、5月23日にお贈りすることになります。ご用とお急ぎで無い方は是非お越しの程を。
ライブ終了後、最後のひと枠が残っているオレは急いで撤収、機材の入れ替えに走った。残りのメンバーは打上げたそうです。またやってねお願いね。

駐車場で最後の機材入れ替えを行い、JK高槻へ。今年も大トリのライブ、である。

23:00〜 魔竿と魔る@JK高槻

ギターは、エピフォン・カジノ。何故かと云うと、今回のライブは、ぜーんぶビートルズの曲から選んだのだ。
セットリスト。

Norwegian Wood
I'm Only Sleeping
Come Togather
Honey Pie

お互い、最後に持ち寄った曲と云うのが、魔竿ちゃんがジョンの「I'm Only Sleeping」、オレがポールの「Honey Pie」。
アルバム「リボルバー」の頃で既にラリッていたジョンは、変則進行の曲をその頃から書いている。「I'm Only Sleeping」は、ソロの進行をどうしようかと、2日前のビーハイブで色々作戦を練っていたのだ。
Honey Pie」は、ビートルズなのに、ヴァースまで付いた古き良きスウィングジャズのノリ。さすがホワイトアルバム。コンセプトが無い等と悪罵されてきたアルバムだが、こう云う曲が潜んでいたりするんだから侮れない。
譜面が無いのでこれも耳コピで起こした。コードは魔竿ちゃんにアドバイスを貰って纏まった感じ。魔竿ちゃんが楽しそうに弾いていてくれたのが嬉しかった。

23時45分終了。これで、今年のジャズスト、オールアップ!

と思ったら。

RUSHでユキさんがセッションすると云っていたので、車を近くに移動。店に入るとすげー混雑。韓国から来たバンドの関係者も物スゲく居て、誰が楽器演奏者かちょっと分からない感じ。
30分くらい経ったところで、Fのブルースからスタート。福代りょうじゅくんも入って、盛り上がる盛り上がる。
2曲目の「アナザーユー」に入っていると、なんと、尺八での参加者が登場! 尺八で「アナザーユー」。すげーすげー。
で、Jazz AIDでもお馴染み、津軽三味線のイタルさんが居たので、そそのかして、アンプを繋ぎかえて入ってもらった。津軽三味線と尺八とテナーサックスが入り乱れる「アナザーユー」! 面白かったー。

と、ここで疲労はピーク。2曲弾いたし、朝までってのはサスガに無理なので、引き上げることにしましたとさ。
4日に歩いた歩数は、8,851歩。何度も云います。足ぱんぱんです。震えてます。

2006年に音楽に戻って来て、気が付いたら40年住んでいる高槻は日本でも屈指のジャズの街になっていて、素晴らしい仲間と心の底からバカ騒ぎ出来て、これが幸せでなくてなんだろう。
まだ364日先の話だが、やはり云わずには居られない。来年も参加しよう。出演はくじ運だから出られるかどうかは神のみぞ知るだが、とにかく楽しんでやろう。

それに、帰ってこなけりゃならない仲間も居るのだ。な、ゆうきクン。来年は完全復活で、出演だぜ!

この2日間ご一緒して下さった皆さん、お逢いした皆さん、ライブに来て下さった皆さん。
この長い記事を読んで下さった皆さん。

本当にありがとうございました。