犬と暮らす人

2011年1月まで、ラブラドール・レトリーバー「タイスケ」と暮らしていた、表はフリーのシステムエンジニア、裏はなんちゃってジャズギター弾きの日常。

曇る空は 切り裂け 銀の名刺入れ

シサシブリにJR梅田に出た。
昨日、営業さんから電話が入り、案件がなかなか纏まらない旨を告げられ、今後のことを話したい、と云うことで、昼前に、新しく出来た2階の改札で待ち合わせることになった。これで、もう、気が滅入る。今後のことって、まさか、ウチではなかなか纏められないから、どこか他のルートも検討してみては、なんて話だったらどうする。これまで、貢献してきた自負はあるが、所詮、オレは契約社員で、基本はフリーランスの立場なのだ。

ネガティブはネガティブの連鎖を生む。ひと晩、ヤな感じを抱えたまま、朝を向かえ、スーツに着替えて梅田に出た。

営業さんと落ち合い、グランヴィアのロビーの喫茶店に入る。オーダーして、いきなり営業さんが、「はいコレ」と、名刺を渡された。新たな案件が出て、面談に向かう度に、一応、社員と云う立場で発注先の担当者と会うので、名刺交換は必須になる。何枚か作ってもらっているのだが、その追加分を渡されたのだ。
これでちょっとホッとした。名刺を追加する、と云うことは、今後も、営業活動をして、受入先を提供してくれる、と云うことだ。

6月1日から即入れる仕事は、現時点ではなかなか難しいが、例えば6月半ばに入る方向で、ずっと問い合わせしている先に、プッシュしていく方針だと云ってもらった。それまでに、他に見込みのある案件が出てくれば、そちらもにらんでいく、とのこと。

昼前に別れ、時間が空いたので、駅ビルの北っ側の展望広場に出て、風に当たった。タバコを吸い、ゆっくり煙を吐く。スカイビルが目に入ったので、あすこの展望台に登ろうか、とも思ったが、あまりにおのぼりさんみたいなので、やめた。無印良品に行き、名刺入れを2つ買った。仕事用とプライベート用。銀色の名刺入れに、手持ちの名刺を入れてみた。なんか、気持ちに少しだけスイッチが入った。

色んなことはあるだろう。面倒臭いことも、腹に据えかねることも、息苦しいことも、きっとあるに違いない。
でもまぁ、そんなことは、当たり前だ。いちいち、ネガティブになってる暇はない。
今夜は那由他も来ているし。那由他にゃ、オレのネガティブなんてカンケーないもんね。

明日は、豊中にでも行こうかな。