犬と暮らす人

2011年1月まで、ラブラドール・レトリーバー「タイスケ」と暮らしていた、表はフリーのシステムエンジニア、裏はなんちゃってジャズギター弾きの日常。

だとしても その選択は 痛ましい

今朝、6時半頃起きたときに、情報番組の芸能ニウスのメインは「羽田美智子の結婚」「渡哲也の石原プロ社長退任」だった。そう云う、のんびりしたニウスを聴きながら二度寝をし、次に起きたときには、件のニウスが速報で伝えられていた。

先ず思い出したのは、1986年4月の、岡田有希子の飛び降り自殺だった。当時、20歳だったオレは、演劇部の部室でとぐろを巻いていたが、映研部員の後輩、モトザワに、「マツヨシさん、岡田有希子が自殺しましたよ!」と教えられ、慌てて、部室にあったボロボロのテレビを点けて、情報番組をチェックした。
同世代のアイドルの自殺は、とにかくショッキングだった。オレは、後追い自殺はしなかったが(だから今でも生きているのだ)、そう云う気持ちは分からないではなかった。

上原美優が、バラエティ番組で見せる顔は、自分の力を、何も信じていない、自身なげな少女の顔だった。テレビのフレームからすらも感じられる、彼女の不安定さは、この娘は、生き馬の目を抜く芸能界で、とてもやっていけないのではないか、と思わせられる危うさだった。誰かの庇護を受けながら、巧みに泳ぎ続けていくしたたかさを、彼女からは感じられなかった。訳知りのつもりの、無責任な視聴者の感想ではあるのだが。

「死ぬことはなかった」と云う言葉には、「その死を見せられたこちら側は寝覚めが悪いじゃないか」と云う、勝手な思いがある。申し訳ないが、世間とは、そう云う残酷なものだ。

その、残酷な世間から、彼女は去っていったのか。それが彼女の選択だったとしても、24歳と云う若さは痛ましい。

上原美優さんのご冥福をお祈り致します。

タレント上原美優さんが首つり自殺か
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1598421&media_id=8