犬と暮らす人

2011年1月まで、ラブラドール・レトリーバー「タイスケ」と暮らしていた、表はフリーのシステムエンジニア、裏はなんちゃってジャズギター弾きの日常。

お年寄り 親切するも キャラになし

夕方からのアメ村でのギターレッスンに行こうと、最寄のバス停に向かうと、道の反対側から、こちらに渡ろうとしている婆さんが居た。なんだかもたもたしている。道は三叉路で、数台の車が、婆さんの様子を見ながら、じりじり前に行きたそうにしている。
道を渡って婆さんに近付くと、高齢者用の折りたたみ式手押し車を押しているのだが、ちゃんと開かず、中途半端に折りたたんだ状態になっていて、押しても前に進まないので、立ち往生のような按配になっているのだった。

「お婆ちゃん、どないしたん」
「あ、これね、押しても前に進みませんのや、どうなってるんやろ」
「ちょっと見せてみ」

セーフティレバーがロック状態になっているので、開かないのである。

「ああ、これな、ロックになってるわ」
「へ? ロック? ロックて何?」
「ロックてな、鍵がかかってるようなことや。ちょっと待ちや」

レバーのロックを外すと、手押し車はすんなり開いた。

「ほら開いた」
「ああー、おおきに。これで歩けますわ」

婆さんは、車を押して道を渡っていった。

むう、いかん。これだと、お年寄りに優しい、いい人キャラになってしまう。オレは一応、執念深くて酷薄な人間と云うことにしているのだから、道でうろうろしている婆さんを見つけたら、怒鳴りつけるくらいのことでなければならん。

キャラ設定に迷いがあるなぁ。

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鹿児島県阿久根市竹原市長のリコールが成立して、失職したとか。でも確か、一度不信任決議案が採択されて、失職後の出直し選挙で再選したんだよね、この人。なんかばたばたした話だな。
今回のリコールは市民の民意のようだから、出直しても再選は難しいのかも。
この人も、毀誉褒貶半ばする人のようですね。トンデモ論を開陳していたりもするようだけど。

出直し選挙、どうなりますやら。