犬と暮らす人

2011年1月まで、ラブラドール・レトリーバー「タイスケ」と暮らしていた、表はフリーのシステムエンジニア、裏はなんちゃってジャズギター弾きの日常。

伝ふべき 思ひは言葉か 音楽か

オレは元芝居ものなので、何かを表現するとなったとき、先ずは言葉を考える。
勿論、演劇には、言葉に頼らず、身体表現だけで創り上げられるものもあるが、オレは、言葉の力を信じているので、先ずは言葉から発想していくことになる。

脚本を書き始める時には、伝えたいことが何なのか、明確にはなっていない場合が多い。漠然とした形、曖昧なイメージはあるが、大上段に振りかざす主張がある訳ではない。キャラクターを配置し、各人の個性を比較し、実際舞台にかけた場合、誰に演じさせるか(当て書きと云うヤツで、劇団として活動している場合、有効な手段であったりする)も加味しながら、書き進める。
巧くいくと、キャラクターが動き始める。こちらの意図を超えて、思わぬ行動を起こし、思わぬ台詞を吐いたりする。そうやって初めて、その芝居の中で伝えてみたかったことが明確に見えてきたりするのだ。

去年から何度か、人前で、ライブと云う形で演奏をしているが、これについては、未だに、伝えたいものが明確でない。オレは言葉のニンゲンなので、音楽で感情や主張を表現する、と云う感覚に、ぴたりと腑に落ちるものがないのだ。
じゃ、なぜライブをしているのか、と云う話になるのだが、演奏する行為が楽しい、と云うことに、今は尽きる。その楽しさが、聴いて下さるお客さんに伝われば。

続けていくうちに、いつか、気持ちを音楽で表していくことが、自分の中で自然になっていけば。

明日は、レッスンも休みだが、夜はちょっと出掛けるつもり。京橋方面です。