犬と暮らす人

2011年1月まで、ラブラドール・レトリーバー「タイスケ」と暮らしていた、表はフリーのシステムエンジニア、裏はなんちゃってジャズギター弾きの日常。

そは一度 夢に潜つて 引き戻し

ホントのこと云うと、今週はもう仕事はしたくないのだ。大きな山は越えて、細かい修正(javadocの整理等々)に終始しているし、どんなにじたばたしたところで、月初めのGWの関係で、月間契約時間にはどうしたって足りなくなるんだし(あと木金の残2日で、8時間程足りない)、じっくり個人的な追い込みをしたいのだ。勿論ギターの。

金曜のライブは、ジャムセッションや、人のライブに飛び入りするのとは訳が違う。自分が正式メンバーとして参加しているコンボのライブだ。気持ちの張りが全然違う。

人前で何らかのパフォーマンスをするのって、そうだ、あの時以来だ。1990年、当時参加していたアマチュア劇団での公演。堂島の、ビジュアルアーツ専門学校の地下1Fの「スペースゼロ」と云うイベントスタジオ(実は専門学校の教室なのだが)で上演された芝居で、“三人一役”と云う奇妙なキャラクターを演じたっけ。

出番前と云うのは、何であれ緊張する。極度に緊張すると、眼圧が上がって目を空けているのが辛くなり、舞台の仕込みから引きずってきた疲れと相まって、眠くなってしまう。完全に寝てしまうわけにはいかないから、舞台袖に回り、開場して少しづつ入り始めたお客さんの息を感じながら、座禅を組むように座って、目を閉じる。仮眠の1歩手前の状態で、お客さんのざわめきの中に身を委ねる。耳の奥から頭の中に、音のような波のようなうねりが渦巻き、疲れや眠気を解いていく。そうやって一度気持ちを静かにリセットし、そこから改めて、グッと昂ぶらせていき、いざ本番の舞台に出て行く。
開演30分前の、オレなりの儀式とでも云うものだった。

金曜はどうなるかな。嘗ての様に、緊張で眠くなるかしらん。