犬と暮らす人

2011年1月まで、ラブラドール・レトリーバー「タイスケ」と暮らしていた、表はフリーのシステムエンジニア、裏はなんちゃってジャズギター弾きの日常。

今ここで 彼ら聴かずに なんとせう

仕事を19時前に終え、軽く食事をしてから、鶴見緑地線で京橋へ向かう。ビーハイブにて、高原かな&大友孝彰デュオライブ。
大友クンは、去年の夏、三ノ宮・BIG APPLEでの、ニューマン・テイラー・ベイカーをフューチャリングした、ユキさんのライブ以来。かなちゃんは、やはり去年の夏、本町・ガゼボで聴いて以来。その後、ライブ以外では何度かお逢いしているが。

大友クンのソロインストからスタート。1stでは「Old Folks」 2ndでは「All The Things You Are」に「Someday My Prince Will Come」 自在に泳ぐようにプレイする大友クンは、やはり素晴らしい。
音楽は、基本に技術があって、演奏とは、そこに感情を乗せていく作業だ。技術に裏打ちされた、多彩な、無限に拡がる感情表現を堪能させてもらった。

かなちゃんのボーカルも、また素晴らしい。声を出すと云うのは、人間の根源的な欲求であって、そこに表現する技術が加わり、尚且つエモーションが重なっていく。自分の内面を見つめ、お客さんに呼びかけていくパフォーマンス。しかも彼女の声は、鼻にかかって、心地好い湿度と粘度を持っている。

この二人の素晴らしい化学反応が、たった6人の観客の前でしか披露されなかったと云うのはどういうことか。大阪のジャズファンは、取りも直さず、高原かなと大友孝彰を聴くべきだ。絶対感動するんだから。

ライブ終了後、iPodに入れてある、オスカー・ピーターソンの「Girl Talk」をかなちゃんに聴いてもらった。是非ともレパートリィに入れて、またライブで聴かせて下さい。

雨がまた強くなってきた。明日は暖かくなるかなぁ。