犬と暮らす人

2011年1月まで、ラブラドール・レトリーバー「タイスケ」と暮らしていた、表はフリーのシステムエンジニア、裏はなんちゃってジャズギター弾きの日常。

あの日から 早一年を 経て思ふ

天気のいい土曜日。
昨日の晩から、那由他がお泊りに来ている。いつもの土曜なら、お袋の方が妹夫婦の家に、那由他の世話に行くのだが、今日は一日、家でしなければならないことがあり、昨晩から預かることになった。
今日は、親父の一周忌なのである。

もう一年経ったんだなぁ。あっと云う間だった。
オレはともかく、お袋の気持ち萎えていかないか心配だったのだが、なんのなんの、月に3回は友達と飲みに行くし、夏に那由他が生まれたことで、どんどん元気になっていく。いやはや、母は強し、女は強しである。

夜7時に、菩提寺の和尚が来られ、一周忌の法要。はじめは那由他も、義母に抱かれて列席していたが、読経が始まると泣き出し、結局別の部屋で寝かされた。まだ早いやね。6ヵ月の赤ん坊だからね。

親父の居ない一年。これまで全く想像も出来ないことだったが、イヤ、廻るもんですね。生活する、と云うことは、意外にも腹の据わって行くことなんだなぁ。
去年のこの時期の日記に、「この世は生きている人の為にある」と書いた。
やはり、今でもそう思う。

親父は見ている。オレもお袋もきっと見ている。それは、魂が存在する、と云うことではなく、オレの中にもお袋の中にも、親父の思いが残っていると云う事だ。その思いが、自らを律する柱になる。

恙無く。つとめて恙無く。そして出来るだけ永く。
お袋も居て、妹も居て、義弟も居て、タイスケも居て、そして那由他も居る生活が続いていくように。

ここに、オレの嫁さんが加わってくれると、有難いのですが。どこに居るんだ、オレの嫁さん!