犬と暮らす人

2011年1月まで、ラブラドール・レトリーバー「タイスケ」と暮らしていた、表はフリーのシステムエンジニア、裏はなんちゃってジャズギター弾きの日常。

長々と 語るは ハレの二日間

5/3(土)
高槻ジャズストリート2008、一日目。

高槻市民としてこの街に暮らして40年だが、近隣にその名を轟かすこのイベント、一昨年までは、全く意識の外にあった。あー、なんかやってるなぁ、程度の感覚だった。
それが、去年の春にジャムセッションを初体験し、ジャズストでマイミクさんのライブを聴き、週末毎に様々なセッションに通うようになって一年。今年は、骨の髄まで楽しんだ。イヤ、これは物凄いイベントだ。

11時半に自宅を出発。市バスでJR駅前まで出て、先ずは現代劇場へ。TODOジャムセッションの参加者で構成された、ToDo Jam Bandのライブが、今年の一発目。Raviちゃんのヴォーカルは、やっぱり巧い。

15分でJRまで移動し、Marinnaでのナナッフィーさんのライブ。ココロくん(Gt)、りょんさん(Pf)、2416くん(Ba)、牛乳くん(Dr)と、マイミク勢揃い。いつもながらの優しいヴォーカル。

またもや15分で移動し、yumi&YUUのライブ。ピアノはマイミク、ゆつこさん。ちょっとヴォーカルが小さかったかな。

1時間余裕があったので、バーミヤンで軽く食事をし、17時からJR近くのスターバックスでBOSSANOVANDOのライブ。マイミク、そもさんと、先日、YAKATAでのライブを拝見した大原和美ちゃんと、ピアノが柏木玲子さん。和美ちゃんのヴォーカルはコケティッシュで、やはり巧い。

途中で抜けて、再びMarinnaへ、かっじー、パクさん、k−gと、ドラムス山田さゆりさんのa lot of major7。この日初のインスト。k−gは既に酔っ払っていたが、演奏に入るとがらりと変わる。初めて聴く山田さんのドラムは、見事にジャズ。また、メッセージを出しとこう。

このままMarinnaに居座って、ODE:のコスプレライブ。アミさん、クミちゃんはナース姿、Gくんはドクター、ルーザーはミイラ男だった。気の置けない楽しいライブ。カウンターに陣取っていたのは、かぜおさん、かとけんさん、スミコちゃん、リエコちゃん、ずっきん、くりこちゃん、ココロ、ホシちゃん、すんすんさんと、ずらりとマイミクが並ぶ。ここが去年と大きく違うところ。音楽絡みのお知り合いがグンと増えている。

ここで一旦帰宅。市内に住んでいる強みである。風呂に入り、着替え、今度は車で出動。Marinna近くのコインパーキングに停め、店に行くとかぜおさんとずっきんとオカイくんと合流。腹が減ったと云うことで、城北通り辺のラーメン屋へ向かう。
ふと総本山JKカフェを見ると黒山の人だかり。観客が通りにまで溢れている。聞こえてくるトランペットの音が凄まじく、誰がやってんだろうねーと云いながら食欲を優先してラーメン屋に入る。食事を終えて再びMarinnaへ。この日最後のライブ鑑賞に向かう。

店の外で入れ替えを待っていると、やっくん、ucoちゃん、ココロと合流。先ほどのJKカフェの群集の理由を教えてもらった、なんと、御大日野皓正のシークレットライブだったとのこと。何だとォ!? ラーメン食ってる場合ぢゃなかった。無理からでも群集に突っ込んで、聴くべきだった。クソウ。

23時からバディ・パパさん、k−g、ホシちゃん、あいちゃんがメンバー、ちゃわんむしのインストライブ。途中、客からリクエストを募ったり、初対面のお客さんをドラムの前に座らせ、ブラシを持たせ、4バースを回す悪逆非道振り。演者も客もマイミク揃いが故のゆるーい、しかし聴かせるライブだった。

これで3日の予定は全て終了。と云いたいところであったが、なんかヘンに盛り上がり、何名かで城跡公園まで繰り出し、酒も買い込んで徹夜で話し込んだ。オレは公園の入り口まで車を移動させ、まるで学生の頃のような気分で、若い連中と話をした。5分も車を走らせりゃ帰宅できるのに、なーにやってんでしょーかね。

途中でucoちゃんがダウン。車に乗せて寝かせていたが、6時を過ぎて、さすがに一旦解散しなければ、と云うことで、一旦自宅まで戻り、毛布とタイスケを積んで公園にまたUターン。眠いと云う人に毛布を貸し、ついでにタイスケを城跡公園で散歩させた。ホシちゃんはタイスケを見るや、満面の笑顔で駆け寄ってきた。その姿は少年のようであった。

ここで解散。ココロ、やっくん、ucoちゃん、ホシちゃん、あいちゃんはそのまま公園で休むということで、オレは自宅に戻り、風呂に入って、午前7時に仮眠。4時間後に起きるつもりでアラームを合わせた。

5/4(日)
11時、アラームが鳴り起床。身支度をして11時半に市バスに乗って駅前に出る。ロッテリアで朝飯を食って、阪急駅前でココロ達と合流。そのあと、それぞれが観たいライブがあると云うことで、オレは、ホシちゃん、あいちゃんと一緒に市民グラウンドに向かう。

グランパさん、バディ・パパさん、TAKAさん、ジャズおやじさんが出演される、He Knows Jazz Orchestra。日野皓正氏も演奏するかもしれない、と云うことで期待が膨らむ。
雲ひとつないかんかん照りの空。強い日差しに汗をかきながら、ハイレベルなビッグバンドを楽しむ。御大はオーラスに登場。クインテットの面々も加わってのラスト1曲は、汗かいて待った甲斐がありました。

聴き終えてから、Marinnaまで大移動して、ぱくよんせ5のライブに向かう。到着すると演奏は始まっていて、店の中は満員で入れず、外で聴く。ぱくさん、やっぱ巧いなぁ。佐々木さんのギターもむねさんのドラムもテバサキさんのベースもやはりいい。ハイレベルな演奏の一端を、外から聴いておりました。店の中でじっくり聴きたかったが、まあそれは云うまい。

やっくんと移動して、芥川商店街で俊太郎くんのバンド、カルメラの演奏を少し聴き、Birth Actでバディ・パパさんのバンドのライブを少し聴いて、一旦帰宅。
30分くらい休んでから車で駅前へ。コインパーキングに停めて、西武ショッピングセンターへ。イスラエルさんとマキさんのDuoライブ。今更ながら、やっぱイスラエル・セデーニョは凄い。この人とお知り合いで、セッションで一緒に演奏してもらえるんだもん。オレは幸せものだ。

一緒に聴いていた後輩、鈴之助っちと城北通りまでぶらぶらし、ここで一旦別れて、車を別のパーキングに移動し、三木楽器でのギターの先生、コージーさんのバンド、Three Peaceを聴きにBIRDへ。
去年もBIRDで聴いたが、やはりカッコいい。ドラムの柳さん、全開。アレンジを変えた「Four On Six」に瞠目。
時間の都合で、申し訳なくも途中で抜けてD&Cへ。とみぃさん、くりこちゃん、まっつん、おのっちのライブを聴く。
とみぃさんは、こないだのYAKATAのライブよりよかったと思う。あくまでオレの感想として。ただ、一人気になる観客がいた。まあ、何度か顔を合わせている人なので、これ以上は云うまい。

このライブ終わりで、何人かで居酒屋に入り食事。しかし1時間半ほどで店を出て、D&Cの隣のナッシュビルエストでの、西岡一さんのライブを聴く。ベースがk−g、ドラムはThree Peaceの柳さん。
以前のJK高槻でのライブでも凄かったが、西岡さんのトランペットは熱い。しかし、やはり柳さんだ。演奏中、報道班にカメラを向けられピースする技を見せ(抜群のタイミングで音を切りピース、そのまままた音を繋いでいく。これを技と呼ばずしてなんと呼ぼう)、k−gのベースとバトルまでやらかして、2日間のオーラスを締めるに相応しいライブだった。

実はこのあと、D&CでÅyaちゃん、2416くん、りょんさん、牛乳くんのライブもあったのだが、混雑で中に入れず断念した。申し訳なかったです。

で、まっつんとベースを香里園まで送り、ずっきんを堺筋本町まで送り、新御堂、中環、産業道路、裏道を飛ばして帰宅。風呂に入り、落ち着いて、この日記を書いている。

去年のジャズストとは、臨む心が随分と違った。多くの仲間と音楽を楽しむと云うスタンスが、オレの中に新たに出来て、それに正直になった2日間だった。

そして、2日間の祭りを終えて、オレは市民として、日常の高槻の中で、また暮らし始めることになる。
ハレの高槻からケの高槻へ。
市民であることの特権と業を抱えて、また一年、オレは仕事と音楽に精を出していく。
次のハレの2日間を心から楽しむための、ケの363日。

じゃ、いつもの生活を始めるとするか。

この2日間、演奏を聴かせて下さった皆さん。
ご一緒して下さった皆さん。
日記を読んで下さった皆さん。

ありがとうございました。