犬と暮らす人

2011年1月まで、ラブラドール・レトリーバー「タイスケ」と暮らしていた、表はフリーのシステムエンジニア、裏はなんちゃってジャズギター弾きの日常。

「任せたぞ ドンとやれ」など 云へやうか

消費税上げ「ドーンと」2〜3%
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=317862&media_id=2

法人税所得税など直接税を上げるのは至難の業だ。大きな税収が期待できるのは間接税しかないのが常識だろう」

「1%ずつ上げて選挙で負けていたらしょうがない。選挙で負けるんだったら、ドーンと上げなくてはいけない。」

ふざけるな。
同じ負けなら上げなきゃ損損、かよ。

儲けてる大企業から、ド〜ンと獲ります、くらいのことを云ってみろ。
大きな抵抗があることなんか、承知の上だ。その抵抗を跳ね除けてこそ、政治家だろう。

民主も意気地が無いが、自民は相変わらず恥知らずだ。
サッサと解散して、衆院選でも負けちまえ。
でも、その前に、「消費税ドーンと上げちゃえ法案」通されちゃ困るなぁ。

ちょっと、最後は気難しくなりすぎるかもしれませんが。

朝夕だけでなく、日中も随分涼しくなった。
空気も乾いてきて、風も爽やか。昼間、仕事の合間に、仕事場の構内の中庭にある喫煙場所で、柔らかい日差しを浴びて休憩していると、「ああ、秋だなぁ」と感じる。
雲も少なく、どこまでも青く高い秋の空。

「秋の空」という言葉から、オレの頭に浮かぶのは、ある、詠み人知らずの名句である。

「円城寺 あれがボールか 秋の空」

ご存じない方には、「?」という感じの句でしょうな。
詳細は、ウィキペディアの以下の記事を参照頂いて。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%86%E5%9F%8E%E5%AF%BA%E6%BA%80

この句で読まれている「秋の空」とは、「日本シリーズが行われている10月下旬から11月上旬の、まさに野球日和という具合に、晴れ渡った秋空」を指している。

今、プロ野球では、クライマックスシリーズなどと云う、インチキチャンピオン決定戦が行われている。
はっきり云っておきますが、オレはタイガースファンであり、第一ステージでドラゴンズに2連敗食らって、日本シリーズ進出への道を断たれたことをどうこう云うつもりはない。

ペナントレースで優勝(一位通過なんてバカな云い方をすべきではない。あくまで優勝したのだ)出来なかったのならば、日本シリーズに進出する資格なんて、初めから無いのだ。オレは、この下らない制度に対して、抗議の一石を投じる意味でも、タイガースには、クライマックスシリーズ進出を辞退してもらいたかったのだ。
最後の最後に大崩れして、ジャイアンツに優勝をさらわれてしまったことは、タイガースファンとしては悔しいのだが、ジャイアンツの健闘と称えようと思う。遅ればせながら、おめでとうございます。

今年のペナントレースは、セがジャイアンツ、パがファイターズの優勝。それが本筋ではないか。
だから、日本シリーズは、ジャイアンツとファイターズで行うべきなのだ。2位や3位のチームが、しゃしゃり出てくる余地はないのである。

今夜、パリーグではCS第2ステージ最終戦が行われ、セリーグはCS第2ステージが始まる。
パは、マリーンズに逆大手をかけられたが、やはりファイターズに勝ってもらいたいし、セでは、ジャイアンツに、ドラゴンズを下してもらいたい。
そして堂々と、札幌ドームと東京ドームで、日本シリーズをやってもらいたい。いち野球ファンとして楽しみたいと思っている。

ただ、ここ数年、日本シリーズナイトゲームで行われているし、残った4チームの内、3チームがドーム球場フランチャイズにしている。
晴れた秋空の元での試合ではないし、千葉マリン以外の球場では、空も見えないことになる。
つまり、かの名句に詠まれた「秋の空」は、もう消え行く過去のものになってしまったのである。

多くの名選手とファンによって築き上げられてきたプロ野球という文化が、営業戦略や経済効率という言葉で形を変えられていくのを寂しい、と感じてしまうのは、オレが古い人間なのか、センチメンタルすぎるということなのだろうか。

でも、文化って、不合理なところも含めて、心の襞を潤してくれるものだと思っているんですけどね。