犬と暮らす人

2011年1月まで、ラブラドール・レトリーバー「タイスケ」と暮らしていた、表はフリーのシステムエンジニア、裏はなんちゃってジャズギター弾きの日常。

この社会は 躾ける力が 欠けてゐる

■「注意でなく因縁つけ」高校生殴打、神奈川県警が追加会見(読売新聞 - 09月06日 20:52)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=290586&media_id=20

昨日だか、初めてこのニウスに触れたときは、「巡査長、グッジョブ!」と思っていたのだが、どうも、実情は違っていたようである。
大体、時事通信社って、配信内容が短すぎて、正確に伝わらないんだよな。

とは云うものの、当初、この警官に好意的な意見が多かったのは良く分る。
それだけ、みんないらいらしている、と云うことなんだろう。

先日、ビーハイブのセッションに出掛けたときのこと。
行きの電車で、途中の駅から、酔っ払ったじいさんが乗ってきた。
大人しくしてりゃあいいものを、このじいさん、乗客に因縁をつけだした。
どういうことなのか、というと、車内で、携帯電話で、メールなりゲームなりしている若者がいたのである。じいさんは、「車内での携帯電話の通話はやめろ、と云うとるやないか。なんでいうことを聞かんのや」と云っているのである。

若い乗客は無視。するとじいさんは、「なんで辞めんのや。え? ペースメーカーとかしとる人がおったら、電波で大変なことになるやろ」と、ろれつの回らぬ口調でわめき散らし、挙句の果てに「アイタタタ、痛い痛い、携帯は辞めろ、イタイイタイ」と、あからさまに、床に寝っ転がり始めたのである。

同行者のおばさんも、さすがに居たたまれなくなって、「辞めときて。あれは、通話したはるんと違うんやから」とじいさんをたしなめる。酔っているじいさんは、「なんでや? あかんもんはあかんのと違うのか?」と納得いかない様子。

じいさんの気持ちもわからないではない。無視する若者もどうかと思う。
しかし、酔った勢いで、電車の中でわめき散らすのもどうかと思う。

いずれにせよ、他人を敬ったり、基本的なルールを尊重したり、といった美徳(敢て、「美徳」と云ってしまおう)が、ないがしろにされている風潮があるのは、なんとも寂しい。

虚ろな眼をした安倍某は、「美しい国」と言い続けるが、一理ある。
抽象的でも、「美しい国」と云ったファクターは、大事なのではないか。