犬と暮らす人

2011年1月まで、ラブラドール・レトリーバー「タイスケ」と暮らしていた、表はフリーのシステムエンジニア、裏はなんちゃってジャズギター弾きの日常。

「大日本人」

松ちゃん「大日本人」に初日8万人
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=224457&media_id=8

土曜深夜、2時からのレイトショウを観て参りました。

えーと。

松っちゃんは、「映画を壊したい」と、どこかで語ってらっしゃいましたが、その目的は達成出来ていました。
ただね。
「映画という表現を壊す問題作」ではありません。
「壊れた映画」でした。

つまらなくなるんじゃないかなー、という予感は、まあ、裏切られた、と言っていいだろうなぁ。
前半は、実に、おずおずと「映画」していた。「映画」を装っていた。
ドキュメンタリー風な語り口が、意外な効果を発揮していた。
しかし、如何せん、粘りが無い。
ドキュメンタリーなら、ドキュメンタリーで徹底的に押せばよかったのに、途中途中で、ガスが抜けてしまう。その繰り返し。
それでも、じりじりと、ドラマがドラマとして成立していこうとする。そこに、ノレるかな、と思っていると。

えーと。ラストについては触れずにおきます。ラストは、失笑ものです、とだけ言っておきます。

とにかく、観ておいてよかった。それは、正直そう思う。
誕生してから100年の歴史を持つ、映画という表現が、ちょっとやそっとでは壊れないことが確認できた。それが収穫でした。

夜に放送されていた、「すべらない話」の方が、松っちゃんのパフォーマンスとしては、絶対面白い。そういうことなのであった。