四十男が 二人並んで 泣いてゐる
マイミク、kawaさんに誘われて、京都に、「時をかける少女」を観にいった。
おそらく、関西ではこれが最後の上映だろう。去年の、オレのベストワン映画。あまりに、良い良いと聞かされて、kawaさんもDVDが出る前に、劇場で観ておこうと思ったらしい。
九条大宮の、京都みなみ会館は、七割くらいの入り。普通の映画館のように、スクリーンを見下ろすのではなく、スクリーンに向かって、上りの勾配がついている珍しい構造で、見上げる形になる。去年の夏、テアトル梅田で観たときは、異常な混み方で、立ち見だったことを考えると、ゆっくり座って観られるのはありがたい。
予告編で流れた「虹の女神」(これは、ロードショウはもう終わっている)で、上野樹里の巧さを再認識。
やはり予告編で「秒速5センチメートル」が流れる。日本のアニメはやはり凄い。少し食指が動く。
そして、いよいよ本編。半年振りに観たベストワン作品は、やはり素晴らしかった。
夏の風景が、ここまで瑞々しく描かれていることに、改めて心が震える。
「未来で待ってる」
「すぐ行く。走って行く」
切なくて、爽やかで、美しいラスト。やはり泣いた。また泣いた。
本当に、いつまでもいつまでも観ていたい。
映画が終わり、劇場を後にして、kawaさんと交わした会話。
「いやー、やっぱり泣きました」
「大丈夫、私も泣きました」
こっ恥ずかしい話だが、いいものはいいのです。
DVDは4月発売です。何がなんでも買いましょう。
レンタルではなく、買って観ましょう。
去年の興収第一位「ゲド戦記」が、全くのクソであることが分ります。