犬と暮らす人

2011年1月まで、ラブラドール・レトリーバー「タイスケ」と暮らしていた、表はフリーのシステムエンジニア、裏はなんちゃってジャズギター弾きの日常。

「野獣狩り」で28日

徹夜明けで帰宅は8時。
風呂に入り、ひと眠りする。
2時に起き出し、仕度を整えて、3時に出発。アメ村へギタースクールへ。

新しいオブリガードを習い、来週からはグループレッスンに切り替えることになる。個人レッスン30分は短いが、グループレッスンは3人程度で1時間。セッション中心だという。
面白くなってきた。

地元に戻り、高槻セントラルへ、企画上映のサスペンス傑作選3を観に行く。
今日のプログラムは、須川栄三監督の2作品。目当ては、藤岡弘、伴淳三郎の「野獣狩り」だ。
とにかく、この作品を観たかったのだ。

踊る大捜査線」の映画一作目が公開された頃、小林信彦さんが、週刊文春のコラムでホメていたが、その中で、脚本の君塚良一氏が、亀山千広プロデューサーや本広克行監督に、観てほしいと頼んだのが、須川栄三監督の「野獣狩り」だった、と云うエピソードを紹介されていて、以来、観たいと思っていた。

丁度、一昨年の1月に、よみうりテレビの「シネマダイスキ!」で君塚良一セレクションを放映し、その中の一本に、「野獣狩り」が選ばれていた。
ところが、一昨年の1月と云うと、殺人的に忙しく、徹夜で仕事をし、始発で一旦帰宅して、風呂に入ってから、そのまま普通に出勤、なんて状態が続いたりしたこともあって、観逃したのである。本当に悔しかった。

そういうこともあったので、今回、地元の小屋で上映されると知って、何がなんでも観に行くぞ! と固く心に決めていたのである。

70年代の作品ということもあって、革命という言葉が頻出したり、若い藤岡弘が非常に熱かったり、時代色が濃厚だったが、楽しめた。
何と云っても、効果を発揮していたのが、徹底したロケーション撮影だ。銀座の人ごみのド真ん中に役者を配置して、手ブレをものともしないカメラの映像は、スピード感と緊張感が満点。
特に、若干ネタばれだが、犯人グループの一人が逃走しきれず、事故で死ぬ展開の緊張感は、特筆ものであった。

不条理なラストに、些か無力感を感じさせられながらも、藤岡弘の、セリフと決意に、カタルシスがあったので納得。

考えてみれば、その存在を知ってから8年、観たいと思い続けてきた作品を、ようやく観られた。よかったよかった。

夜10時は、NHK教育で「芸術劇場」を観る。歌舞伎「籠釣瓶花街酔醒」 <鬼平>こと吉右衛門は、いいなぁ。歌舞伎も、一度、生で観たいものだ。