犬と暮らす人

2011年1月まで、ラブラドール・レトリーバー「タイスケ」と暮らしていた、表はフリーのシステムエンジニア、裏はなんちゃってジャズギター弾きの日常。

小説とかマンガ夜話とか

講談社文芸文庫に、小林信彦の「袋小路の休日 (講談社文芸文庫)」が入ったと聞き、会社の帰りに堂島のジュンク堂に寄った。文芸文庫の棚を探し、1冊1冊確認していくと、高橋源一郎ジョン・レノン対火星人 (講談社文芸文庫)」を見つけた。へぇー、これ、文芸文庫に入ったんだ。「さようなら、ギャングたち (講談社文芸文庫)」が入ったときは、講談社文庫版も持っていたが、一も二もなく購入した。いい小説なんだ。でも、まさか、「ジョン・レノン対火星人」が文芸文庫に入るとは思わなかった。新潮文庫に入ってたからなぁ。このぶんで行くと、70年代三部作のあとひとつ、「虹の彼方に(オーヴァー・ザ・レインボウ) (新潮文庫)」も入るかな。一番好きなんだが。三島賞受賞作「優雅で感傷的な日本野球」も入って欲しいなぁ。
BSマンガ夜話が、月曜から始まっている。月曜「虹色のトロツキー」  安彦良和と縁の深い、高千穂遥がゲスト。「クラッシャージョウ」が映画になったのは今から20年以上も前の話か。気が遠くなるなぁ。
パンフレットに載っていた顔写真は覚えていたが、テレビの画面に移った高千穂遥の、あまりの変わり様に愕然。スッキリと痩せ、スキンヘッドになっていた。体脂肪率13%とか言ってたなぁ。いしかわじゅん氏の「フロムK」のエピソード「プロジェクトT」(高千穂遥にスキー勝負で勝とうとする話。いしかわさんは、この時のスキー通いで、有名な「ビッグホリデースキーバス置き去り事件」に巻き込まれる)で描かれていた似顔絵でも、太ってたもんなぁ。
で、昨夜。あすなひろし青い空を、白い雲がかけてった」  ゲストは、水野英子高信太郎みなもと太郎の漫画家3人。もう面白くて面白くて。みなもとさんが、あすなひろしの原稿を持ち出して、カケアミの説明を始めた途端、カケアミの歴史だの、宮谷一彦の話だの、どんどんディープな世界に潜り込んでいく。いしかわさん、夏目さんも含めて、漫画家(夏目さんは漫画家としての自意識はなくなっちゃったと仰っているが)が5人も揃っておられるのだもの、大月氏や岡田氏が、入っていけないのもむべなるかな。もうこれは、大槻ケンヂが大暴走した「編集王」、出演者全員で下手だ下手だ下手だが無茶苦茶面白いと連発した「ナニワ金融道」、夏目さんが異常な思い入れで解説した「あしたのジョー」の回に匹敵する、マンガ夜話史上に残る傑作だね。