犬と暮らす人

2011年1月まで、ラブラドール・レトリーバー「タイスケ」と暮らしていた、表はフリーのシステムエンジニア、裏はなんちゃってジャズギター弾きの日常。

音楽とか映画とか

毎朝、FM802を聴きながら通勤している。今朝、バス停でバスを待っていると、馬場俊英の「ボーイズ・オン・ザ・ラン*1がかかった。明日、サンケイホールで、802でヘヴィ・ローテーションになったことのあるアーティストが5組ほど集まり、ライブをやるという。これに、馬場俊英も出演するという。馬場俊英は、まとめて聴いたことはない。ヘヴィ・ローテーションになった「センチメンタルシティマラソン*2はいい曲だと思うが、オレとしては、強く惹きつけられる何かがないので、ラジオから流れれば耳を傾けるが、CDを買ったり借りたりということまではしない。基本的にはスルーしている。
で、「ボーイズ・オン・ザ・ラン」だ。この曲は、メロディからは字余りの歌詞を、語るように唄っている唄だ。それは、とても心地よい。日常をじりじりと生きながら、決して夢を失わない、気高い青春の唄だ。いい曲だと思う。ただひとつ、納得がいかないところがある。クライマックス。歌詞を引用する。


ところで 今 オレは通りがかりのバッティング・センターに入り
時速140キロのゲージで順番を待っている
あのクソ暑い真夏の空 焼けついたグラウンド
かげろうのようなハッピネス 遠く耳鳴りのような歓声が 今も・・・・
一体誰があの日オレに一発逆転を想像しただろう?
でもオレは次の球をいつだって本気で狙ってる 
いつかダイアモンドをグルグル回りホームイン


いいシチュエーションだと思う。聴くものを熱くさせるイメージだ。そしてこのあと、


そして大観衆にピース!


この部分。唄はここで一拍置かれる。この一拍で、余韻が生まれる。真夏のグラウンド。耳鳴りのように響く大観衆の声援。それが感じられる。ジンと浸りたい余韻。ところが一拍置いたあと、


ピース!ピース!ピース!ピース!ピース!


と連呼してしまって、余韻が一気に崩れてしまうのだ。なにか、ロケ中継のレポーターの背後で、野次馬がカメラに写ろうと騒いでいる、あのイメージに落ちてしまうのだ。ピースを連呼してしまったがために、せっかくの快感が、安っぽく薄まってしまう。いい曲なのに、何で自分からチープに落としてしまうんだろう。
今朝も、そう思って聴いていたら、DJが、「明日のライブで、みんなでピース! ピース! と連呼してくださいね」と添えた。ああ、そういうことか。ライブで、ここの部分で、オーディエンスとシンクロしたら、確かに盛り上がるだろう。でも、それはあくまで、ライブでの話だと思う。CDで、それやっちゃあダメ。家で独りで聴いている人が、「ピース! ピース! ピース!」って連呼すると思います? 馬場俊英を、しっかり好きになれないのは、そういう安さにあるんだろうなぁ、と今朝も思った次第。

いよいよ明日から、「ハウルの動く城」が公開される。それに合わせるように、日テレで「もののけ姫」が放映される。まったく、日テレってば。かつて、「トリック2」で、野際陽子の書道の生徒が、「何度目だナウシカ」と書いていたことがありました。その日、日テレは何度目かの「ナウシカ」を放映したわけだが、関西では、この小ネタが効果を発揮しなかった。テレ朝をネットしているABCは、金曜の夜といえば「探偵! ナイトスクープ」で、テレ朝の深夜ドラマ(今なら「八雲樹」とか)は、それが終了後に放送されるんだが、この時は「トリック2」が放送されていなかった。翌日の土曜日に回されていたのだ。じゃあ、金曜、「ナイトスクープ」のあとに何が放送されていたのかというと、トミーズ雅赤井英和がメインの、貧乏臭いローカル情報番組だったのだ。オレは、大阪生まれの大阪育ちだが、この時ばかりは、ABCの編成の田舎臭さには呆れ返ったね。
それはさておき、「ハウル」かぁ。やっぱり観ちゃうんだろうな、一応。で、「もののけ」も観ちゃうんだろうな、結局。うーん。思い切って、「長猫」とかやりませんか。昔は、夏休みとか冬休みになると、午前中に、東映アニメとかゴジラとかガメラとか、放映したもんなんですがね。