犬と暮らす人

2011年1月まで、ラブラドール・レトリーバー「タイスケ」と暮らしていた、表はフリーのシステムエンジニア、裏はなんちゃってジャズギター弾きの日常。

中村屋 燭の灯りに 見得を切り

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NHK教育で、平成中村座のベルリン公演「夏祭浪花鑑」が放映されているので、今観ている。

演出が、オンシアター自由劇場の演出家で、シアターコクーンの芸術監督も務める串田和美。座頭でもある勘三郎は、現代で歌舞伎を上演する意味を十二分に意識して活躍を続けている人だから、今回の舞台も実に刺激的だ。

ベルリンの観客は、役者が花道(実際は舞台下手側の観客席脇の通路を花道に見立てている)を引き込む時に拍手をしたりはするが、見得を切ったところで、日本の観客のように、屋号を呼びかけたりはしないので、少し大人しめの印象。初めて観る歌舞伎に戸惑っているのかしらん。

現代演劇の演出家である串田による照明が非常に印象的。歌舞伎は、概ねフラットに全体を照らす照明が一般的なのだが、勘三郎演じる団七九郎兵衛が笹野高史演じる舅、義平次を殺してしまうシーンでは、黒子にローソクを持たせて闇の中に二人の姿をぼんやりと浮かび上がらせたり、下手側から家の中を照らし、意識的に陰影を浮かび上がらせて、親殺しをした団七の苦悩を表現したり、そう云う効果も面白い。

歌舞伎も、落ち着いてじっくり観れば、台詞もすんなり入ってくるし(ましてやこの演目「夏祭浪花鑑」は、全編浪花ことばで耳に馴染んでくる)、面白いものですよ。

しかし、橋之助って、いい役者になったなぁ。


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NHK教育で、平成中村座のベルリン公演「夏祭浪花鑑」が放映されているので、今観ている。

演出が、オンシアター自由劇場の演出家で、シアターコクーンの芸術監督も務める串田和美。座頭でもある勘三郎は、現代で歌舞伎を上演する意味を十二分に意識して活躍を続けている人だから、今回の舞台も実に刺激的だ。

ベルリンの観客は、役者が花道(実際は舞台下手側の観客席脇の通路を花道に見立てている)を引き込む時に拍手をしたりはするが、見得を切ったところで、日本の観客のように、屋号を呼びかけたりはしないので、少し大人しめの印象。初めて観る歌舞伎に戸惑っているのかしらん。

現代演劇の演出家である串田による照明が非常に印象的。歌舞伎は、概ねフラットに全体を照らす照明が一般的なのだが、勘三郎演じる団七九郎兵衛が笹野高史演じる舅、義平次を殺してしまうシーンでは、黒子にローソクを持たせて闇の中に二人の姿をぼんやりと浮かび上がらせたり、下手側から家の中を照らし、意識的に陰影を浮かび上がらせて、親殺しをした団七の苦悩を表現したり、そう云う効果も面白い。

歌舞伎も、落ち着いてじっくり観れば、台詞もすんなり入ってくるし(ましてやこの演目「夏祭浪花鑑」は、全編浪花ことばで耳に馴染んでくる)、面白いものですよ。

しかし、橋之助って、いい役者になったなぁ。