犬と暮らす人

2011年1月まで、ラブラドール・レトリーバー「タイスケ」と暮らしていた、表はフリーのシステムエンジニア、裏はなんちゃってジャズギター弾きの日常。

ホルモーは 風呂浸かりつつ 読み終へる

鴨川ホルモー」読了。

今年の1月期、フジテレビで放映されていたドラマ「鹿男あをによし」。この日記でもしつこいくらいに「面白い面白い」と云い続けていたが、原作小説の作者、万城目学のデビュー作がこの「鴨川ホルモー」なのだ。京都の春、五月。葵祭の頃より始まる、可笑しくも切なく、熱い青春ファンタジィである。

1週間程前から読み始めたが、全体の半分を過ぎて、止まらなくなってきた。「ダ・ヴィンチ・コード」のときもそうだったなぁ。ページを送るのももどかしく、どんどん走るように読み進めていく。風呂に入る時だって、半身浴して汗をかきながら読む。長々としすぎて、お袋に「のぼせてないか?」と声をかけられる程だ。

そして先ほど、エピローグまで読み終えた。面白かった。オレとしては、「鹿男〜」の方が好みだが、このデビュー作も切なさ爽やかさでいい勝負だ。展開のさせ方や伏線の張り方など、まだ若書きな部分も多く、その部分で「鹿男〜」の方が技術的に完成している。しかし、書かずにはいられないと云うような思いも迸っていて、その熱さが読ませる。
後日譚として「ホルモー六景」と云う単行本も出ている。これも読んでおこうか。

来年、映画公開されると云うことで、すでにクランクアップもしているとのこと。楽しみなのであります。