犬と暮らす人

2011年1月まで、ラブラドール・レトリーバー「タイスケ」と暮らしていた、表はフリーのシステムエンジニア、裏はなんちゃってジャズギター弾きの日常。

入道雲

夕方、タイスケを連れて、散歩に出る。

オレの住む街は、そこそこ山の中にある。
昔は、側溝の中にいたトノサマガエルを捕まえたり、裏山でマムシに出くわしたり、というような雰囲気だったのだが、裏山はすっかり削られて、新興住宅地になったりしている。

かつて山だった、家の裏手の新興住宅地は、タイスケとの定番の、散歩のコースだ。
坂の多い街並みを、ぶらぶらと歩く。

午前中、天気が不安定で、ひと雨あったりもした日だったが、夕方にはいい具合に晴れていた。風も涼しく、気持ちがいい。
ふと見上げると、空の高いところに、入道雲が見える。

まだ6月だが、入道雲を見ると、夏の気分になる。
輪郭がはっきりしている入道雲は、深い青の空によく映える。
3年前、一人で行った那覇の空を思い出した。
黒いほどに青い空に、ぺかッと張り付いた太陽。

これからどんどん暑くなると、空には巨大な入道雲が出てくるだろう。夏だ。
タイスケは、暑さでへたりこむけれど、やはり気持ちが盛り上がる。

少し頑張って、余裕を作って、今年も行きたいなぁ、那覇に。