犬と暮らす人

2011年1月まで、ラブラドール・レトリーバー「タイスケ」と暮らしていた、表はフリーのシステムエンジニア、裏はなんちゃってジャズギター弾きの日常。

「オールドボーイ」

去年のロードショウ時から、気になっていた、「オールドボーイ」をようやく観た。韓国映画は、正直、巷で騒がれているほどのことはない、と思っている。「シュリ」も「アタック・ザ・ガスステーション!」も「ラストプレゼント」も、感心しなかった。唯一、「猟奇的な彼女」だけは、どうしようもなく好きなのだが、それ以外は別にー、というような態度を、今もとっている。
で、「オールドボーイ」だが、ずっと気になっていた。これは面白いのではないか、という嗅覚が、敏感に働くのだ。オレの嗅覚は、相当に鋭い。映画も音楽も、まあはずさない。今回、DVDをレンタルし、昨晩、ゆっくり観たのだが、いや、驚いた。面白い。薄汚くて、熱くて、パワフルで、切なくて、韓国映画侮りがたしと、今更ながら思ってしまった。
元々が日本の劇画ということで、そちらも改めて確認してみたのだが、これは映画の方が面白い。脚色された、ウジンの復讐の動機の方が、原作の柿沼の動機を、遥かに凌駕している。観ている者の胸に、グイグイ突き刺さってくる。その痛み。苦しみ。原作が持っている、どこか割り切れない甘さが、この映画にはない。どうしようもない結末が、そのどうしようもない力で、押し迫ってくる。これは凄い映画だ。うーん、ロードショウの時に、劇場で観るべきだったなぁ。
久しぶりに、圧倒的に面白い映画に出会えた。満足。観逃した映画は、レンタルDVDででも観ておくべきだね、ウン。

フリーになることにした。
以前からお世話になっている営業さんに、複数、仕事を紹介して頂いて、ここ数日、面談に回っている。
身軽なのはいいが、早く決まってくれないとなぁ。やっていく自信は、まあ、あるんだけどね。
40にして惑わず。まだ39だけど。さ、そろそろ今日の面談だ。では行ってきます。