犬と暮らす人

2011年1月まで、ラブラドール・レトリーバー「タイスケ」と暮らしていた、表はフリーのシステムエンジニア、裏はなんちゃってジャズギター弾きの日常。

面白い方が面白い

結果の集積が過程なのか。
過程の断面が結果なのか。

何れにせよ、賽を投げなければ、ものごとは始まらない。

イヤ違う。
選ぶと云う賽か選ばないと云う賽か。投げることは投げるんだよ。
オレたちは賽を投げ続けるのだ。

それなら常に、面白いと感じられる方に投げるのが面白い。
面白い方が面白い。
オレはこんな無限ループなら大歓迎だ。

颱風がジリジリ迫る週末、8/8の金曜日、2年振りの、梅田・いんたーぷれい8での山下洋輔ライブ。
8/8の、はちママの誕生日には、必ずはちにやって来る洋輔さんのライブは、去年は体調を崩されたことで行われなかった。
それだけに、今年のライブの、何と待ち遠しく、何と愉しく、何と感動的だったことか。
また来年の、このライブを観るために、一年仕事を切らずに(オレは契約社員だからね)頑張ろう。

土曜になって、颱風は四国沖の太平洋をモタモタしてやがる。
公共交通が読めないので、一宮在住、関西うたものバンドのボーカル、ぺぇさんは日曜のライブの為に、車でやって来た。
セブンイレブンのサービス券があったので、500ml缶のプレモルと金のビール6缶、近所のセブンで買い込んで、ぺぇさんとオレはライブの前夜祭。はちママと同い年、昭和8年生まれのお袋は、昭和7年生まれのぺぇさんのご母堂と同じ名前の「節子」
しかも、彼方は五条大宮、此方は醒ヶ井万寿寺と、少女時代を近所で過ごし、おそらく堀川端ですれ違って居たのではないかと、矢鱈と話に花が咲いた。
お袋が、じいちゃん仕込みの出汁巻きを巻くと、ぺぇさんは「旨い」と眼を丸くし、ふわふわの秘密は片栗粉と知ってもう一つ眼を瞠った。
ぺぇさんのご母堂は、吉野葛を使うと云う。勿論、お袋の実家の仕出し料理屋では吉野葛を使っていた。一般の家庭では吉野葛はなかなか手に入らないので、ウチでは代わりに片栗粉を入れるのだ。

ぺぇさんがお袋を気に入ってしまって、三人でガブガブ飲んだので、買い込んだ500ml缶は半分も残らなかった。明日はライブだと云うのにね。

8/10、日曜。夜の間に日本海へ抜けて欲しかった颱風は、まだ瀬戸内海でイジイジして居た。8時にBIRDに入り、セッティングとリハ。雨足は次第に強く成り、スタート予定時間の13時には暴風雨だ。
それでも多くのお客様がいらっしゃって下さり、20分遅れで幕は開いた。
オレは先ず、はっぴいえんどの「風をあつめて」を唄った。こんな曲、選曲したから颱風が来ちまったンだろーな。
(このネタは、MCでもウケた。)
飽くまで大滝詠一に拘って、それこそ「颱風」なんて唄ったら、高槻直撃してたかもしんないね。

♪あたりはにー わかにーかー きくーもりー♪

全39曲! あ、これは当初の予定で、4曲増えたから43曲か。
リーダー、ZEL兄鈴木さんの、FBタイムラインから拝借。セットリストで御座います。

【1st】

1.若者たち(インスト)
2.学生街の喫茶店
3.銀の雨
4.青葉城恋唄
5.フェリー埠頭
6.私はピアノ
7.風をあつめて
8.冬が来る前に
9.わかってください
10.ジョニーへの伝言
11.友よ
12.朝陽の中で微笑んで
13.出航
14.幸せのランプ
15.竹田の子守唄
16.帰ってきたヨッパライ
17.走れコータロー

【2nd】<弾き語りコーナー>

18.前夜
19.悲しくてやりきれない
20.道化師のソネット
21.神田川
22.狼になりたい
23.母に捧げるバラード
24.化粧
25.花嫁
26.精霊流し
27.無縁坂
28.親父の一番長い日

【3rd】

29.ハチのムサシは死んだのさ
30.傘がない
31.また君に恋してる
32.俺たちの旅
33.想い出がいっぱい
34.未来へ
35.関白宣言~関白失脚
36.結婚しようよ
37.愛はかげろう
38.真夜中のドア
39.サボテンの花
40.悪女
41.冬の稲妻
42.チャンピオン
43.万里の河
44.防人の歌

(アンコール)

45.翼をください

アレ、アンコール入れたら45曲もあるぞ? 「若者たち」も入れてるからか。

オレは6曲唄い(7.11.18.19.27.36)、1曲コーラスし(25)、伴奏は32曲入って(2.3.4.6.8.9.10.12.13.14.15.16.17.23.25.27.29.30.31.32.33.34.35.37.38.39.40.41.42.43.44.45)、ほぼ出突っ張り。
13時20分から、途中休憩を入れながらとは云え、19時前まで、大方6時間もの長尺となったマラソンライブ!

一つ、恨めしいのは、2ndの頭の2曲、「前夜」「悲しくてやりきれない」については、かなりがっつりMCを入れて、気持ちも込めて唄ったのに、ICレコーダのrecボタンを押し忘れて、どちらも録音し損ねたこと。肝心な時にはいつもこうなんだ。

とまれ、関わった全ての皆さん、本当にありがとうございました。

祭りの後。
機材を車に積み込み、ぺぇさんと帰宅。ウチに停めてあったぺぇさんの車に乗り換えて再び駅前へ出た。
このまま一宮へ帰るぺぇさんと固い握手を交わし、別れた後、打ち上げに合流した。
今回のライブで、また新しい関係が拡がった。それは、投げ続ける賽を、全て面白いと思える方に選んだ結果だ。

面白い方が面白い。

もう、これから先はこれで行く。
賽は投げ続けるのだ。
投げないと云う選択はないのだ。
だったら、面白い方を投げてやる。